メルセデス・ベンツは、新しいAMGモデルとして「AMG E53 4MATIC+」を2018年9月6日に発売。ガソリンエンジンに電気モーター、電動スーパーチャージャー、ターボを搭載した次世代車です。いままでに味わったことのない乗り味を体感した様子を紹介します。
■新しいAMGモデル「AMG E53 4MATIC+」とは
最近、国内外の自動車メーカーでは、エンジンとモーターを組合せた「ハイブリッド車」のラインナップに力を入れています。
メルセデス・ベンツは、スポーティブランド「メルセデス-AMG」の新しいモデルとして、「AMG E53 4MATIC+」をセダン/ステーションワゴン/クーペ/カブリオレのラインナップで発売しました。
発売開始から約2ヶ月経った11月上旬にメディア向け試乗会が実施され、「AMG E53 4MATIC+」もセダンモデルを体感しました。
このモデルのパワートレインは、直列6気筒ガソリンターボエンジンに電気モーター(ISG)と電動スーパーチャージャーを加えた次世代型のものです。電気モーターは、エンジンとトランスミッションの間に設置され、オルタネーター(発電機)とスターターの機能も兼ね備えています。
エンジンスペックは、排気量3リッターで最高出力435P/最大トルク520N・mというスペックを誇り、低速域ではモーター、中速域では電動スーパーチャージャー、高速域ではターボチャージャーという各機構の力が発揮できる部分を最大限に活用して、低速から高速まで力強くスムーズな走行性能を実現。
ボディサイズ(セダン)は、全長4950mm×全幅1850mm×全高1450mm、車両重量2020kgと大きく重いクルマです。全長5m弱、車重2トンを超えるため、都市部の信号が多い道路や細い路地などでは扱いにくいのではと予想していましたが、取り回しも普通のセダンとそこまで差はなく、力強いエンジンのおかげで重さを感じません。
また、エンジン低回転時や変速時などでは、モーターのアシストによって、力強い加速やスムーズでタイムラグのないシフトチェンジを行うため、どの走行シーンでも瞬時に適した速度を出すことが可能です。
AMG特有の甲高い排気音は、走る上でとても気持ち良いサウンドを奏でています。ただし、深夜の住宅街では周囲に配慮した運転を心がけましょう。
■リニアな加速を実現する「AMG E53 4MATIC+」
高速道路では、AMG製のサスペンションが道路の段差でも、適切なレベルまでショックを吸収。カーブを曲がる時には、ピタッと道路に吸い付くように走ります。
今回の「AMG E53 4MATIC+」について、メルセデス・ベンツの広報は、「『E53』は、電気モーターのISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、電動スーパーチャージャー、ターボチャージャーの良いところを上手に使っています。そのため、リニアな加速を体感でき、モーターやターボの走りとはまた一味違う乗り味になっています」と話します。
また、高性能エンジンのパワーを四輪に最適配分する新しいシステム「4MATIC+」を搭載。前後トルク配分を前50:後50から前0:後100の範囲において可変で行ない、発進時から高速走行時などあらゆる場面で高い安定性を実現しています。
新型「AMG E53 4MATIC+」の価格(消費税込)は、「セダン1202万円」、「ステーションワゴン1239万円」、「クーペ1213万円」、「カブリオレ1268万円」です。
また、「AMG E53 4MATIC+」各モデルは、新車購入から3年間有効なメンテナンスやサポートサービスを受けることができる保証プログラム「メルセデス・ケア」の対象車となります。
走りを極めたメルセデス-AMGが提案する新しい「AMG E53 4MATIC+」は、スポーティな走りから快適性を兼ね備えたモデルといえます。