新元号が「令和」に決まり世の中はお祭り騒ぎです。令和1年を略称すると「R1」となりますが、同じ名前のスバル「R1」をこのタイミングだからこそ振り返ってみるのもいいかもしれません。
■新元号「令和」とスバル「R1」の関係性とは
2019年4月1日、日本政府は同年5月1日の新天皇即位に伴う元号を「令和(れいわ)」とすることを決め、菅官房長官が発表しました。
手続きなどの書面では元号を記入する際、略称として「平成=H」「昭和=S」「大正=T」と表記されていますが、新たに発表された「令和」は、「R」表記となることが公表されています。
一般的な人に「R1」と聞いて思い浮かぶイメージといえば、検索上位に表示される「明治のヨーグルト R1」や「R-1グランプリ」です。しかし、クルマ好きではスバル「R1」が浮かぶのではないでしょうか。
スバル「R1」とは、過去に発売されていた軽自動車です。1958年に発売され『てんとう虫』という愛称で親しまれたスバル「360」のコンセプトを継承したモデルといわれています。
女性や子どもが独立したシニア世代をターゲットとし、「2+2シート」というレイアウトを実現。2005年1月に発売され、当初は「Rグレード」のみを設定していました。
同年7月には、低価格グレードの「i」を追加。11月にはスーパーチャージャーを搭載した「S」が発売されています。
2007年6月には「i」グレードが廃止、2009年には「R/S」グレードをベースとした専用装備を搭載した特別仕様車「Premium Black Limited」が発売するほか、1年に1回のペースで一部改良を施していました。
ボディサイズは、全長3285mm×全幅1475mm×全高1510mmの3ドアハッチバック。パワートレインは、 660ccガソリンエンジン(46PS/54PS)、スーパーチャージャー付660ccガソリンエンジン(64PS)という3種類が存在。
2010年4月1日には、国内販売を終了しています。
■令和2年は、R2?
スバル「R1」が発売される約1年前の2003年12月には、「R2」という軽自動車を発売。このR2もR1同様に女性をターゲットとして開発され、基本的には国内専用車でした。
R2は、全長3395mm×全幅1475mm×全高1520mmの5ドアハッチバック。パワートレインは、R1同様に 660ccガソリンエンジン(46PS/54PS)、スーパーチャージャー付660ccガソリンエンジン(64PS)という3種類を存在。
R2には、多様なグレードや特別仕様車を毎年のように追加発売をしていました。2006年にはインテリアショップ「アクタス」が監修したアロマディフューザーセットを装備した特別仕様車「Refi Limited」も発売します。
2010年には、約6年にわたる販売が終了となり、後継車には「ステラ」がR2をベースとして開発されるのです。(2代目以降はダイハツ「ミラ」のOEM車)
また、過去にスバルでは「R-2」という軽自動車を1969年から1972年まで生産・販売され、R-2は元祖てんとう虫と呼ばれた「360」の後継車として発売されたクルマです。
スバルには「R1」「R2」「R-2」といった、いまこそ思い出してあげたい名車が存在するのです。