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ヤケドするほど熱い!? 超ホットなコンパクトカー3選

くるまのニュース 2019年12月12日 14時10分

コンパクトなハッチバックモデルで高性能なエンジンを搭載したクルマを「ホットハッチ」と呼び、昔から欧州を中心に人気を博しています。そこで、いま日本でも手に入るコンパクトなホットハッチを3車種ピックアップして紹介します。

■小粒でピリッと辛い! 日欧のコンパクトホットモデルたち

 高性能なコンパクトカーのことを「ホットハッチ」や「スポーツコンパクト」と呼びます。

 かつて、ホンダ「シティターボII」や日産「マーチ スーパーターボ」、トヨタ「スターレット ターボS」などがその代表格でしたが、いまでは少数派です。

 そこで、いま日本でも手に入る国内外のコンパクトなホットハッチを3車種ピックアップして紹介します。

●スズキ「スイフトスポーツ」

 スズキのグローバルコンパクトカーカー「スイフト」は、2000年に初代モデルが発売されました。

 2003年のマイナーチェンジで、115馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載した「スイフトスポーツ」が誕生します。チューニングされたシャシにレカロシートを装備するなどしながらも、119万円(消費税含まず)と低価格だったこともありヒットします。

 その後もスイフトスポーツは代を重ね、現行モデルは4代目となります。

 エンジンは1.4リッター直列4気筒ターボを搭載し、140馬力を発揮。20mm拡幅したフェンダーによってスイフトシリーズ初の3ナンバーサイズになりましたが、ボディ剛性の向上と軽量化を高い次元で両立し、6速MT車で970kg、6速AT車で990kgの車重を実現しています。

 加速性能を推し量る目安として馬力あたりの重量(パワーウエイトレシオ)がありますが、スイフトスポーツは6.9kg/馬力と本格的なスポーツカーと肩を並べるほどです。

 コンパクトカーとして実用性が高く軽快な走りもできると、まさに現代を代表する「ボーイズレーサー」ではないでしょうか。

 スイフトスポーツの価格(消費税込、以下同様)は187万円からです。

●フォルクスワーゲン「up! GTI」

元祖ホットハッチのDNAを継承する「up! GTI」(画像は本国仕様)

「up!」は現在、フォルクスワーゲンのラインナップでもっとも小さなクルマです。

 全長3625mm×全幅1650mm×全高1485mmというボディサイズは初代「ゴルフ」とほぼ同じで、フォルクスワーゲンのホットモデルに与えられる「GTI」もゴルフから継承しています。

 up! GTIの内外装には、GTIファミリーの特徴ともいえるレッドのアクセントをふんだんに使用していて、GTI伝統のタータンチェック柄のシートも装備。

 全体のたたずまいも、専用の17インチホイールやエアロパーツが与えられて、小さいながらも迫力を感じさせるデザインです。また、3ドアのみという潔さもあり、実用よりも走りを重視しています。

 エンジンは1リッター直列3気筒ターボで、出力は116馬力を誇り、トランスミッションは6速MTのみ。この出力も初代ゴルフGTIに近く、欧州では「初代ゴルフGTIの再来」という声も上がったほどです。

 車重は1000kgとかなり軽量な仕上がりで、チューニングされた足まわりと相まって、軽快な走りを見せます。

 価格は234万2000円で、日本での発売当初は限定車として販売されていましたが、現在は特別仕様車としてカタログモデルになり販売されています。

■日本にピッタリなフレンチホットハッチとは!?

●ルノー「トゥインゴGT」

外も中も個性のカタマリといっていい「トゥインゴGT」

 ルノーのコンパクトカー「トゥインゴ」は、スポーティな「トゥインゴGT」をラインナップ。

 ボディサイズは全長3630mm×全幅1660mm×全高1545mmと、軽自動車よりひと回り大きいくらいのコンパクトさで、車重は1010kgから1040kgと軽量です。

 外観ではトゥインゴGT専用のサイドストライプやホイール、そしてデュアルエキゾーストパイプが装備され、ベースモデルとの違いをアピール。

 搭載されるエンジンは標準モデルの92馬力を発揮する0.9リッター直列3気筒ターボエンジンを、ルノーのモータースポーツ部門「ルノー・スポール」の手により、最高出力109馬力にまでチューンアップされています。

 このエンジンは車体後部に搭載され、後輪を駆動するRRを採用。このRRという特徴的な駆動方式を最大限活用したシャシは均一な重量配分に寄与し、前後のブレーキングバランスを良好にしています。

 またショックアブソーバーをはじめ足まわりを強化。トゥインゴに比べ介入が遅くなるよう設定された横滑り防止装置は、ドライバーがコントロールできる領域を広げ、よりスポーティな走りを楽しめる調整がおこなわれています。

 トランスミッションには5速MTと6速DCTが用意され、価格はMTが233万2000円、DCTが243万4000円です。

※ ※ ※

 今回、紹介した3台はどれも本当にコンパクトで、都市部での使い勝手も良く、週末はスポーツドライビングを楽しめる贅沢なクルマです。

 冒頭にあるように国産ホットハッチは少なくなってしまいましたが、幸いにしてベース車はたくさんあります。

 ぜひ、運転が楽しく、手が届きやすい価格のクルマが増えることを期待します。

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