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「アルファード」より上質! 想像以上に「静か!」な新型グランエースの魅力

くるまのニュース 2020年2月3日 16時10分

トヨタが需要が高まる送迎用のニーズに対応するべく日本でに導入した新型「グランエース」。実際の乗り心地はどのようなものなのでしょうか。

■想像以上に「静か!」なグランエースの魅力とは

 すでにフィリピンやタイ、オーストラリアなどで先行販売されている「ハイエースより一回り大きいグランエース」が日本でも発売となりました。

 すでに公開されているデザインを見て頂ければ解る通り、ハイエースに短いノーズを加えたようなシルエットです。当初、あまりに大きいため日本では売らないと思われていたものの、案外早いタイミングでリリースされました。

 しかし、トヨタとしても「用途が限られますね」と判断したのでしょう。海外ではロング&ハイルーフボディや、さまざまなシートアレンジのグランエースが売られていますが、日本仕様はショートボディ&ロールーフボディのみの展開です。

 豪華なセパレートシートを配したVIP送迎用のモデルから販売することにしたようです。これなら確実な需要を見込めます。

驚くことに一番小さいボディでも、全長5300mm×全幅1970mあります。ハイエースのスーパーロング&ワイドボディが全長5380mm×全幅1880mmです。

 ハイエースシリーズでもっとも長いボディは全長5915mmあり5列シートの17人乗りです。日本で乗ろうとすると中型免許が必要になりますが、多人数乗車仕様も出したら売れるではないでしょうか。

 さっそく、グランエースの試乗といきましょう。Dレンジをセレクトして走り出すと、拍子抜けするくらい「静か!」。

 パワー感だって十分。ハイエースの兄弟ということもあり、ディーゼル商用車らしさ満点かと思っていたら、乗用車と全く同じレベル。厚い窓ガラスまで使い遮音対策をしっかりおこなったといい、早くも筆者(国沢光宏)は驚いてしまっています。

 もっと素晴らしいのがボディ剛性。ハイエースのように走り出した途端、ボディのブルブル感に付き合うかと予想していたものの、「アルファード」よりガッシリしていて上質です。

 加えてリアサスペンションが滑らかに動いていて、乗り心地の良さはアルファードを凌ぐほど。サスペンションストロークが長いためミニバンなのに猫のような足。

 猫に乗ったことはないですが。2人まで送迎出来るクルマとして考えたら世界一は、ロールスロイス。でも3人以上同時に送迎しようとしたら、グランエースより快適で乗り心地の良いクルマを知らない。

 デザインは少し寂しいけれど、室内に入ってしまうと超一流ホテルの送迎用車として使ってもユーザーは満足すると思います。

■「6人乗り」と「8人乗り」どちらが良い?

 グランエースのシート展開は、6人乗りのリア4席はゴージャスなセパレートタイプ。最近フルフラットが普通になった国際線のビジネスクラスにこそ届かないものの、国内線のプレミアムシートや、新幹線のグランクラスと同等の快適性を持っています。

 アルファードの2列目シートとも引き分けます。成田から都内のホテル程度の移動であれば快適至極です。

国内線のプレミアムシート並の快適なシート(6人乗りの2列目シート)

 8人乗りの4列シートは、に6人乗り仕様よりスペックダウンした2列目シートとなります。そして、後ろに行くにしたがってゴージャスさの薄いシートになっていくのです。

 8人乗ると荷物を積むスペースが不足するため、短距離で6人乗せる送迎車という感じ。ビジネスユースとして考えたら少し中途半端かもしれず、むしろ11人乗りが欲しいかも。

電子制御系は自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)がレーダー+カメラのシステムで夜の歩行者も対応。アダプティブクルーズコントロールは停止前に解除される一世代前のスペック。

 しかし、送迎時ではドライバーがプロなので問題無いと思います。ということで送迎車としては素晴らしいクルマに仕上がっており、販売が好調ならば11人乗りのファミリーユースなど設定して欲しいです。

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