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日本でも売ってほしい! カッコ良すぎる商用車5選

くるまのニュース 2020年2月8日 6時10分

日本では商用車というと荷物を運ぶことに特化したクルマというイメージですが、海外に目を向けてみると、スタイリッシュな商用車が存在します。そこで、日本のメーカーが海外向けに販売している商用車のなかからカッコイイモデルを5車種ピックアップして紹介します。

■海外で働くクルマはカッコイイ!?

 世の中にはさまざまな種類のクルマが存在しますが、そのなかのひとつに商用車があります。

 商用車は「積む」と「運ぶ」性能に特化しているクルマですから、一般的に見た目については重視されていません。

 しかし、日本のメーカーが海外市場向けに販売している商用車のなかには、スタイリッシュなモデルがあります。

 そこで、日本のメーカーが海外向けに販売している商用車のなかから、カッコイイモデルを5車種ピックアップして紹介します。

●トヨタ「ランドクルーザー コマーシャル」

シンプルな外装が好印象の商用バン「ランドクルーザー コマーシャル」

 トヨタは欧州市場において「ランドクルーザー」のラインナップに「ランドクルーザー コマーシャル」を設定しています。

「コマーシャル」というのは「商業上の」を意味し、つまり商用車版のランドクルーザーです。

 このランドクルーザー コマーシャルは、一見すると日本で販売している「ランドクルーザー プラド」をベースにしていますが、5ドア(ロングホイールベース)に加えて3ドアボディ(ショートホイールベース)もラインナップしています。

 また、乗用車のランドクルーザーに比べて割り切った仕様となっていて、もっとも大きな違いは全車2人乗りで後席は設置されておらず、後席部分はすべて荷室です。

 ほかにも、ハロゲンヘッドライト、スチールホイール、マニュアルエアコンなど装備を簡素化し、リアサイドウインドウはガラスではなくプレートがはめ込まれています。

 エンジンは2.8リッター直列4気筒ディーゼルにMTのみ組み合わされ、燃費は10.4km/L(複合燃費)と比較的良好です。

 現在、日本ではSUV人気が続いていますが、このランドクルーザー コマーシャルが日本に導入されれば、アウトドア仕様へのカスタムベースとして人気が出るかもしれません。

 価格はイギリスで2万7556ポンドから、日本円換算では約390万円からとなっています。

●日産「NVカーゴ」

アメリカナイズされた巨大なバンの「NVカーゴ」

 日産が北米で商用車として販売している「NVカーゴ」は、日本で販売している「NV200バネット」よりもはるかに大きいボンネットバンで、ボディサイズは全長6111mm×全幅2029mm×全高2134mm、ホイールベース3710mmと、マイクロバス並のサイズです。

 ボディタイプは「スタンダードルーフ」と「ハイルーフ」の2種類で、ハイルーフの室内高は1953mmあり、大柄な男性でも車内で立てる高さとなっています。

 この大きな車体と積載時の重量を考慮してか、パワーユニットは261馬力の4リッターV型6気筒もしくは375馬力の5.6リッターV型8気筒と、パワフルなガソリンエンジンを設定。

 巨大なグリルで力強いフロントフェイスと、バランスのとれたスタイリングは魅力的ですが、さすがに日本では大きすぎて道を選ぶ必要があります。

 価格は2万9890米ドルから、日本円換算で約330万円からです。

●トヨタ「ハイエース」

数多くのバリエーションを展開する海外版「ハイエース」

 2019年12月に高級ミニバンのトヨタ「グランエース」が発売され話題となりましたが、そのグランエースのベースとなったのが海外で販売している商用車の「ハイエース」です。

 ハイエースはアジア圏やオーストラリアで販売していますが、オーストラリア仕様ではボディタイプが「ロングホイールベース」と「スーパーロングホイールベース」の2種類用意されています。

 ロングホイールベースがちょうど日本仕様のグランエースと同等のサイズで、スーパーロングホイールベースはさらに長く、ホイールベースが650mm延長され全長は5915mmもあります。

 また、グランエースはプレミアム感のある内外装が与えられていますが、ハイエースは物と人を運ぶことに特化していて簡素化されています。

 仕様は大きく分けてバンとコミューターがあり、2人乗り/5人乗り/12人乗りがラインナップされています。

 価格は4万3673豪ドルから、日本円換算で約324万円からとなっています。

■いすゞのピックアップトラックがステキ!

●いすゞ「D-MAX」

働くクルマながらスタイリッシュにデザインされた「D-MAX」

 日本では乗用車から撤退してしまったいすゞですが、海外ではいまもSUVを販売しています。

 タイで生産しているピックアップトラックの「D-MAX」もそのひとつで、このD-MAXは商用車というだけではなく乗用車としての使用を想定されているため、デザイン面においても力が入れられていることが特徴です。

 デザインコンセプトは「Beyond the pick-up Truck」と、ピックアップトラックを超越したクルマで、実際に全体的なシルエットもスタイリッシュにまとまっています。

 グレード構成は英国仕様の場合大きく分けて「ビジネス」「オールパーパス」「アドベンチャー」の3つで、さらに装備や外観、キャビンの違いで3種類ずつあり、合計9種類を設定。

 トップグレードの「AT35」では、ダーク仕上げのホイールにオーバーフェンダー、ロールバーなどが装備され、まさに「トラックを超えた」存在となっています。

 価格は1万6909ポンドから3万9995ポンドまでで、日本円換算では約240万円から約570万円です。

●トヨタ「プロエース シティ」

「プロエース シティ」は扱いやすい大きさなので日本でもイケる!?

 トヨタが欧州市場向けに発売している商用バンが「プロエース シティ」です。トヨタは他に「プロエース」「プロエース ヴァーソ」という商用バンを発売していますが、プロエース シティはそれらよりもコンパクトなボディとなっています。

 実際に数値を見てみると、プロエースの全長4959mmに対し、「プロエース シティ」ではショートホイールベース版で4400mm、ロングホイールベースでも4700mmとコンパクトです。

 プロエース シティは商用車とは思えないほどのスタイリッシュな外観で、バンパーやドアミラー、サイドモールがボディと同色に塗装されています。

 さらに、フロントグリルやヘッドライト、バンパーのデザインも最新のトヨタ車を思わせるシャープな雰囲気を持っています。

 装備面では、レーンデパーチャーアラートやレーダークルーズコントロール、ロードサインアシスト等が標準装備され、上位グレードではパーキングセンサーやリバースカメラが付属しています。

 価格はイギリスで1万8386ポンドからで、日本円換算では約262万円からとなっています。

※ ※ ※

 かつて日本では、すべてのメーカーから商用車が販売されていました。しかし、現在は商用車生産から撤退してしまったメーカーもあります。

 撤退の理由としては、自社で生産するよりも、他社から供給してもらうOEMの方が合理的であるとの判断があったからでしょう。

 いまでは商用車の選択肢が少なく、競合車がなくなったことで、デザインもあまり凝ったものが見られなくなったのは残念です。

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