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新型コロナ禍でも営業? SA/PA・GSは継続 緊急事態宣言後の実情

くるまのニュース 2020年4月15日 7時10分

2020年4月7日、日本政府より緊急事態宣言が発令されました。期間は5月6日までの1カ月間で、東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・福岡の7都府県が対象となっています。これに伴い、さまざまな店舗や施設で臨時休業や短縮営業が発表されていますが、自動車関連のサービスにはどのような影響があるのでしょうか。

■営業はしているものの、「事前連絡」は必須?

 新型コロナウイルス感染の拡大を防止するために、不要不急の外出を自粛することが政府から要請されていますが、必要な外出は存在します。

 そこで、不特定多数の人が利用する電車やバスといった公共交通機関と比べ、他者との接触が少ないクルマでの移動が、地方をはじめ都内でも増えているようです。

 クルマでの移動において重要となる、高速道路のパーキングエリア/パーキングエリア(SA/PA)やガソリンスタンドの営業はどのような対応が取られているのでしょうか。

 高速道路のSA/PAについて、NEXCO東日本は以下のように話します。

――4月13日現在、高速道路の閉鎖などはおこなわれていませんが、閉鎖の可能性はあるのでしょうか。
 
 現時点では、弊社において具体的に検討している対応はありません。

――緊急事態宣言はサービスエリアの営業には、なんらかの影響はあるのでしょうか。
 
 緊急事態宣言が発令された各自治体の知事から外出自粛などの要請がなされた場合、当該地域内のSA/PA(38か所)に設置されているガソリンスタンドやコンビニエンスストア、自動販売機については通常どおり24時間営業を予定しています。

 それ以外の店舗(レストラン、フードコート、物販コーナー)については、営業休止を含む営業時間の短縮や、販売メニューの制限などを検討しており、詳細については決まり次第、当社ホームページなどでお知らせいたします。

※ ※ ※
 
 高速道路では、一般のドライバーだけでなく各流通業者も利用するため、即座に閉鎖とはなっていないようです。

 しかし、SA/PA内の店舗への対応は今後も変化が予想されるため、利用する際は事前にHPなどで情報のチェックをおこないましょう。

 続いて、クルマを走らせるために必要不可欠なガソリンスタンドはどういった対応をおこなっているのしょうか。

 全国に約600店舗のガソリンスタンドを展開する、ENEOSフロンティアの担当者は以下のように話します。

「現在、新型コロナウイルスの感染拡大対策として、一部店舗では営業時間の短縮または休業という措置を取っています。

 しかし、一般の方だけでなく緊急車両などにおいても、ガソリンが無いと活動に支障が出てしまうのも事実です。

 感染拡大防止のためには閉めざるを得ない店舗もありますが、生活を守れるための営業もできるよう、今後も慎重に検討していきます」

※ ※ ※

 高速道路と同様、ガソリンが無ければクルマを走らせることができず、「その先」にいる多くの人々に影響が出てしまいます。高速道路に関連するサービスやガソリンスタンドは、営業地域によって異なる対応をおこなっているようです。

■万が一のトラブルはどうなる?

 クルマを走らせる上で必要不可欠な「道」や「燃料」は、即座に停止されることはないようですが、トラブルが起きた際に対応してくれる機関はどうなのでしょうか。

 各自動車メーカーの「販売店」では、緊急事態宣言が発令された地域をはじめ、各所での時短営業が発表されています。

 例えば、トヨタモビリティ東京では、全店舗の営業時間を「10時から16時」までに短縮し、感染予防対策としては店舗内や車内の除菌、従業員のマスクや手袋の着用を徹底。

 地区やメーカーによって差はあるようですが、時短営業であることはほとんど共通しているため、訪れる際には営業時間の確認、可能であれば店舗へ事前連絡をすることが大切です。

 では、クルマのトラブルに対応してくれるカー用品店では、どのような対応となっているのでしょうか。

 オートバックスセブンはHP上で、「店舗休業を含め、営業時間を見直す」としています。

 オートバックスの他にも、限定営業としているカー用品店は多くありますが、限定営業とはどのような状況なのでしょうか。都内のカー用品店スタッフは、以下のように説明します。

「今のところ、営業時間に変更はありませんが、スタッフの人数を削減しているため、対応に時間を要する場合があります。

 とくに、整備に関する内容であれば、事前に店舗へ連絡を頂き、調整をお願いしています」

※ ※ ※

 もし、店舗で待ち時間を要する場合は、クラスターを発生させる危険を伴う「3密」の条件を満たしてしまうため、ウイルスの感染拡大に繋がってしまいます。

 クルマにまつわるトラブルが起きた際は、出向く前に店舗への事前連絡を心がけましょう。

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