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新型「ハリアー」ベンツ&BMW客も気になる存在!? 高級車から乗り換え希望も

くるまのニュース 2020年4月18日 9時30分

2020年4月13日に4代目となったトヨタのラグジュアリーSUV「ハリアー」の情報が公開されました。販売店には、輸入車などの高級SUVからの乗り換えを検討する声も届いているといいます。ハリアーには、どんな魅力があるのでしょうか。

■高級SUVからの乗り換えも…新型ハリアーの魅力

 トヨタ「ハリアー」が、7年ぶりのフルモデルチェンジを遂げて、4代目モデルへと進化します。元祖ラグジュアリーSUVともいえるハリアーとは、どのようなクルマなのでしょうか。

 ハリアーの歴史を振り返ると、初代モデルは1997年に登場。当時から都会派かつラグジュアリーなテイストを持つクロスオーバーSUVというキャラクターで人気を博し、2003年に登場した2代目へと受け継がれました。

 2代目モデルではハイブリッド仕様も登場し(2005年に追加設定)、現行モデルと同様のガソリンモデルとハイブリッドモデルを揃えるラインナップとなりました。

 3代目モデルの発売以降、ハリアーの売れ行きは2014年が6万4920台、2015年が5万8991台、2016年が4万1403台、2017年が5万8732台、2018年が4万4952台と概ね安定しています。

 モデル発売から6年以上経過した2019年も3万6249台を記録。日本自動車販売協会連合会が発表する登録車販売台数ランキングでも国産SUVの5位にランクインするなど、極端な落ち込みは見せていません。

 そんな堅調な販売台数を誇るハリアーですが、2020年4月13日に新型ハリアーの詳細が発表されると同時に、待ちわびていたファンのみならずさまざまなユーザーから、「カッコイイ!」「これは、買い!」という声がSNS上で飛び変わっています。

 新型ハリアーについて、トヨタの販売店スタッフは以下のように話します。

「発表されると同時に、早速多くの問い合わせを頂いており、体感では2020年2月に発売した新型ヤリスと変わらない勢いです。

 また、問い合わせを頂いたなかには、メルセデス・ベンツやBWMなどの高級輸入車から乗り換えを検討している人もおり、これまでの新型モデルでは無かったので驚いております。

 これまでも国産車のなかでは、高級イメージを持っていますが、輸入車に乗られている人が検討されるということで、輸入車と並べるほどのモデルになったのではないでしょうか」

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 また、従来型ハリアーが堅調だった理由について、別の販売店スタッフは次のように話します。

「元々、ハリアーを検討されるお客さまには、単純に新しい物を好まれるというよりも、質感にこだわる人が多いように思えます。

 過去に、『クラウン』からハリアーに乗り換えられたお客さまは、ミニバンが必要になるほど人や荷物を載せず、コンパクトカーより楽に移動ができて、それなりに歳に合ったクルマとして選ばれたようです」

 歴代ハリアーがトヨタブランドのラグジュアリーSUVとして独自の立ち位置を確立し、それを継承した今回の新型ハリアーで輸入車と肩を並べる存在になったのかもしれません。

■新型ハリアーのどんなトコロが高級感アップ?

 新型ハリアーの外観デザインは従来型の特徴を残しながら、ルーフ後端を落とし込むことでクーペスタイルを強調させました。

 上級グレードに採用される「プロジェクター式LEDヘッドランプ」は、二重のL字型に発光する独特の形状により、遠くからでもその存在を認識できます。

 さらに、テールランプはレクサス「UX」やポルシェなどに採用されている横一文字の形状となっており、高級車を彷彿とさせる後ろ姿です。

上級グレードに採用されるテールランプ(ロングタイプ)

 内装も質感・機能性共に大きく向上しています。特筆すべきはトヨタ初採用となる、調光ガラスを用いた電動シェード付パノラマルーフ。調光機能によって差し込む光を柔らかくすることが可能で、上質な空間を生み出すのに一役買ってくれます。

 また、内装色はコントラストを抑えたブラウン、グレー、ブラックといった3色展開となり、落ち着いた大人の空間を実現しました。

 今回、新型ハリアーはTNGAプラットフォームのGA-Kを採用しています。「RAV4」や「カムリ」、「アバロン(北米向け)」に用いられています。

 この走りの質を高めるGA-Kの高剛性化と軽量化に加え、室内の上質さを追求するうえで欠かせない静粛性への配慮も徹底。

 走ってすぐに「静けさのあるプライベート空間」とわかることや、「高速走行時での会話のしやすさ」などを高水準に実現するために、防音材・吸音材の最適配置をはじめとする対応をすみずみまで施しています。

 安全機能面でも、最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を採用。昼夜の歩行者や昼間の自転車運転者を検知対象に加えた「プリクラッシュセーフティ機能」や、全車速追従機能付きのレーダークルーズコントロールが搭載され、安全性能をより高めているのが特徴です。

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 元祖ラグジュアリーSUVとして日本のSUV市場をけん引してきたハリアー。価格帯や燃費値はまで公表されていませんが、輸入車よりは手が届きやすく、ハイブリッド車では高い燃費性能を誇ると予想されます。

 6月の発売以降にどのようなユーザーがハリアーを検討するのか、気になるところです。

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