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盗難被害ワースト1はトヨタの人気車!? 狙われやすい時間や場所とは

くるまのニュース 2020年5月11日 18時10分

日本損害保険協会は、「第21回自動車盗難事故実態調査結果」を発表しました。盗難被害に遭いやすいクルマには、どのような特徴があるのでしょうか。

■人気車=盗難に遭いやすい?

 一般社団法人 日本損害保険協会は、2020年5月7日に「第21回自動車盗難事故実態調査結果」を発表しました。盗難被害に遭いやすいクルマには、どのような特徴があるのでしょうか。

 この調査は、2000年度から自動車盗難防止対策の一環として、自動車本体盗難事故や車上ねらい事故の実態調査を実施しているものです。

 今回は、2020年2月に調査をおこなった2020年度の結果で、ワーストランキングTOP10は以下のとおりです。

 1位:トヨタ「ランドクルーザー」
 2位:トヨタ「プリウス」
 3位:レクサス「LX」
 4位:トヨタ「アルファード」
 5位:レクサス「LS」
 6位:トヨタ「ヴェルファイア」
 7位:レクサス「RX」
 7位:トヨタ「ハイエース」
 9位:ホンダ「ヴェゼル」
 10位:レクサス「GS」

 今回のワースト3は、ランドクルーザー、プリウス、LXという結果となりました。

 車両盗難の被害が特定の車種に集中する傾向が続いており、例年のワーストランキング上位には前出のランドクルーザー、プリウス、アルファード、ハイエースが被害に遭いやすいことがわかっています。

 なお、ランドクルーザーの盗難件数は2018度の35件から42件に増加するなど、一段と盗難被害に注意が必要です。

※ ※ ※

 警察庁が公表している「犯罪統計資料」によると、クルマの盗難認知件数は、2003年の年間6万4223件をピークに減少傾向が続いており、2019年は年間7143件となっています。

 盗難認知件数が減少傾向にあることについて、日本損害保険協会は次のように説明しています。

「認知件数減少は、増加する自動車盗難被害に対して、当協会が民間側の事務局を務める『自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチーム』が長年にわたり自動車盗難の対策および減少に向けて精力的に取り組んできた成果です」

■盗難されやすい時間は? 対策方法は?

 今回の調査では車両本体の盗難1件あたりの平均支払保険金も公表されました。支払保険金額は、近年増加傾向にあり、今回は、401万4000円(2019年度調査では361万4000円)となっています。車名別の盗難状況からも、比較的高額な車両が狙われることが多いと推測できます。

 盗難される発生時間帯は、「深夜から朝(22時から9時)」が70.3%を占めていますが、その発生比率が減少し、日中の発生比率が増加傾向にあるようです。

 従来、窃盗犯は深夜から朝にかけて薄暗い場所で窃盗に及ぶ傾向があります。これは、例年11月のデータを基に調査を実施していましたが、今回は日の入りが早い2月のデータを基に調査を実施したことから、日中時間帯でも薄暗い時間の犯行が増えたものと予想できます。

 なお、盗難の発生場所については、51.3%と過半数が「自宅(屋外)」で発生。「契約駐車場(屋外)」も含めると、車両本体盗難の74.1%が屋外で発生しており、屋外駐車場の車両が圧倒的に狙われやすい傾向があるようです。

油断は禁物! 盗難被害に遭いやすい条件とは?

 また、盗難等防止対策として、普段から「バー式ハンドルロックや警報装置などの盗難防止機器を使用する」「防犯設備が充実した駐車場を利用する」「貴重品は車内に放置しない」など、複数の防犯対策を講じることが有効です。

 さらに、自宅の駐車場でも安心せずに、防犯カメラや防犯灯などを利用して窃盗犯が心理的・物理的に侵入しづらくすることも重要だといえます。

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