SUVテイストが取り入れられた三菱「eKクロススペース」と、可愛らしいデザインが特徴のダイハツ「ムーヴキャンバス」。後席スライドドアが採用され、かつデザインが特徴的な軽自動車を比較してみました。
■デザインが特徴的! 「eKクロススペース」と「ムーヴキャンバス」を比較
三菱「eKクロススペース」は、SUVテイストの軽自動車として登場。特徴的なデザインを持ちつつ。後席スライドドアを備え、利便性も考慮されたモデルとして注目を集めています。
一方、ダイハツが販売する「ムーヴキャンバス」も、デザインが特徴的かつ後席スライドドアを装備した軽自動車です。両車の特徴はどのようなものか、比較していきます。
まず両車の大きな特徴となる外観を比較します。
eKクロススペースは、全体的に存在感のあるガッシリとした佇まいが特徴的です。フロントフェイスには三菱車の共通フロントフェイス「ダイナミックシールド」を採用。さらにブラックのサイドシルガーニッシュとホイールアーチ、シルバーの前後バンパーなど個性的で締まりのある見た目になっています。
カラーリングはモノトーン7色と2トーン6色の全13色です。
一方、ムーヴキャンバスは生活に馴染む、丸みのある車体が印象的。丸いヘッドライトにシンプルなフロントグリルを組み合わせることで、可愛らしい顔つきになっています。
カラーリングはモノトーンが8色、2トーンが7色です。2トーンカラーはボディ前面まで回り込んで塗り分けされていて、個性を主張できます。
内装について両車とも使いやすさを意識している点は同じですが、eKクロススペースは大人な空間に、ムーヴキャンバスはカジュアル感のある雰囲気に仕上がっています。
eKクロススペースは落ち着きのあるブラウン調のインテリアで落ち着いた印象。オートエアコンはタッチパネル式になっており、細部までこだわった作りになっています。
また、後席は320mmものロングスライドを実現し(ムーヴキャンバスは240mm)、シチュエーションにあわせて使うことができます。助手席座面下のシートアンダートレイも便利です。
対して、ムーヴキャンバスの内装を見ると、助手席座面下のシートアンダートレイだけでなく、後席座面の下にある「置き楽ボックス」も便利なポイント。フロアに直接置きたくない荷物や倒れやすい荷物でも、スライドドアからサッと置けてすぐに乗り込めます。
■両車に搭載されるエンジンの違いは?
続いて、動力性能をを比較します。
eKクロススペースのエンジンは660ccの自然吸気/ターボの2種類で、トランスミッションはCVT。駆動形式は2WDと4WDの2種類です。
ターボエンジン搭載車はパドルシフトが採用されているため、より積極的に走りを楽しむことができます。パドルシフトは操作のしやすさや操作時のクリック感が追求されました。燃費は2WD・自然吸気エンジン車で20.8km/L(WLTCモード)です。
一方、ムーヴキャンバスは660ccの自然吸気エンジンのみで、トランスミッションはCVTとなります。駆動方式は2WDと4WDがそれぞれ用意されるのはeKクロススペースと共通。燃費は2WD・自然吸気エンジン車で20.6km/L(WLTCモード)となります。
安全装備も比べていきます。
eKクロススペースは三菱の予防安全装備パッケージ「三菱e-Assist」を全車標準装備。衝突被害軽減ブレーキや踏み間違い衝突防止アシストなど、予防安全装備がまとめて搭載されています。
さらに高速道路での運転をアシストする「MI-PILOT」(マイパイロット)をメーカーオプション設定し、長距離移動もラクラクです。
対して、ムーヴキャンバスは予防安全装備として「スマートアシストIII」があり、こちらも全車標準装備となっています。
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最後に、eKクロススペースの価格(消費税込、以下同様)は165万5500円から199万1000円です。ムーヴキャンバスは127万6000円から171万500円の価格帯なので、ムーヴキャンバスの方がややリーズナブルな値段になっています。
ともに、デザインに特徴がある軽自動車ですが、それ以外にもさまざまな違いがあるようです。