近年、新型モデルの車両価格が上がっているといわれています。しかし、現在でも世界初の機能や最新運転支援機能などを搭載した100万円台で購入可能なスゴいモデルが多く存在。今回は、そんなスゴい新型モデルを5台紹介します。
■100万円台から買える!? スゴい新型モデルとは
軽自動車やコンパクトカーは、ファミリー層からシニア層まで幅広く支持されています。同時に、常に新型モデルが導入される競争が激しい市場です。今回はそのなかから100万円台で購入できる新型モデルを5つをピックアップして紹介します。
●トヨタ「ヤリス」
トヨタ「ヤリス」は、2020年2月に登場したトヨタの新型コンパクトハッチバックです。
かつて国内では「ヴィッツ」の名前で販売されていましたが、販売チャンネルの統合や新しく上質なイメージへの刷新などにより海外名である「ヤリス」に統一されました。
国内で販売されていたヴィッツは、初代が1999年に発売され、2代目が2005年から、3代目が2013年から2019年まで発売されており、ヤリスはヴィッツから数えると4代目にあたります。
最新のトヨタの安全装備「Toyota Safety Sense」を採用しており、ミリ波レーダーと単眼カメラで歩行者とクルマの両方を検知する「プリクラッシュセーフティ」や、ブレーキ機能付きの「レーダークルーズコントロール」を搭載。
さらに、世界で初めて白線のない駐車枠を記録しておける「アドバンスト・パーク」を搭載するなど、日常的に使うことが多いクルマに必要とされる、使い勝手抜群の機能が盛り込まれています。
また、燃費性能も世界トップクラスであり、もっとも燃費に優れたグレード「HYBRIDE X」のWTLCモード燃費は36km/Lを誇ります。
価格はガソリン車のエントリーグレード「X “Bパッケージ”」が139万5000円からとなり、もっとも燃費の良い「HYBRIDE X」が199万8000円と100万円台で手の届く価格帯です。
●ホンダ「フィット」
ホンダ「フィット」は、2001年の初代登場から20年近い歴史のある同社を代表するコンパクトカーです。
「センタータンクレイアウト」という独特の燃料タンク配置によって、従来のコンパクトカーよりも広い室内スペースを持ち、登場翌年の2002年にはホンダ車初となる年間累計販売台数1位を獲得するなど、一世を風靡する人気車種となりました。
その後も改良が加えられ、2007年に2代目、20013年に3代目、そして2020年2月に4代目となる新型モデルが発売されました。
新型フィットでは、ユーザーのライフスタイルに合わせた5つのグレードがラインナップされ、各グレードすべてに、FF/4WD、ガソリン/ハイブリッド(e:HEV)が設定されています。
もっともシンプルなデザインの「ベーシック」、LEDヘッドライトやフルオートエアコンなど快適装備が充実した「ホーム」、ボディにアクセントカラーが追加された「ネス」、他グレードより車高を上げつつクロスオーバースタイルを表現した「クロスター」、高級感のある本革シートや上質感あふれる内装の「リュクス」をラインナップ。
とくにクロスターは、他グレードに比べエクステリアの違いも多く、専用デザインのフロント・リアバンパーや撥水ファブリックシートを備えるなど、アウトドアユース向きのグレードとなっています。
もっとも価格の低いベーシックは155万7600円、個性的なデザインのクロスターでもガソリン車では193万8200円となっています。ハイブリッド車でもベーシックであれば199万7600円と主要なグレードが100万円台に収まっています。
●トヨタ「ライズ」
トヨタ「ライズ」は、2019年11月に発売されたコンパクトSUVです。
ライズは、トヨタとダイハツが共同開発したモデルでクルマの基礎といえるプラットフォームには、ダイハツの「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」を採用しています。
そのため、ダイハツでもフロントマスクなどのデザインが異なる「ロッキー」が同年同月に発売されています。
近年人気の高いSUVスタイルのクルマではありますが、サイズは比較的コンパクトで、全長3995mm、全幅1695mm、全高1620mmです。全長4mを切る5ナンバーサイズSUVとして人気を集め、登場後瞬く間に販売台数上位となり、2020年1月と2月では登録車販売台数で1位に輝きました。
パワートレインは、1リッターガソリンターボエンジンを搭載。ライズにはハイブリッドモデルがなく、ガソリン車のみとなっています。
すべてのグレードにFF/4WDが設定され、WLTCモードでFFが18.4km/L、4WDは17.4km/Lです。
エントリーグレードの「X」は167万9000円からとなり、4WDでも「X」は191万8800円と100万円台から設定されています。
■100万円台で購入出来るスゴい軽自動車とは
●日産「ルークス」
日産「ルークス」は、2020年3月に発売された軽自動車です。
ルークスの名前で初登場したのは2009年で、当時はスズキ「パレット」をルークスとして日産でOEM販売していました。
その後、日産は三菱と共に軽自動車を専門とする会社「NMKV」を設立し、2014年にスーパーハイトワゴンの「デイズルークス」を発売します。
その後、2020年にハイトワゴンの「デイズ」、スーパーハイトワゴンの「ルークス」を分けることで、2013年に販売終了したルークスの名前が7年ぶりに復活しました。
新型ルークスには、ミリ波レーダーと連動した運転支援技術「プロパイロット」を装備し、高速道路における白線や前方走行するクルマを検知して、「アクセル操作」「ブレーキ操作」「ハンドル操作」をアシストします。
また、室内の広さもスーパーハイトワゴンならではとなり、室内は長さ2200mm×幅1335mm×高さ1390mmから1400mmと余裕のある居住性を実現しました。
エントリーグレードの「S」は141万5700円、プロパイロットを装備した「ハイウェイスターX プロパイロットエディション」が184万3600円、さらにターボ車の「ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション」でも193万2700円と、プロパイロットを採用しているにも関わらず100万円台で設定されています。
●ダイハツ「タフト」
ダイハツ「タフト」は、2020年6月10日に発売が予定されているダイハツの新型軽自動車です。
SUVや本格的なオフロード車を彷彿とさせるデザインから話題となり、販売店ではタフトの先行予約キャンペーンがおこなわれるなど発売前から話題となっています。
室内には、リアシートのボードを立てた状態で旅行カバンふたつを収納可能なラゲッジスペースがあり、インパネには専用の大型ディスプレイ、エアコンの吹き出し口とシフトレバーの周りにはオレンジのアクセントが追加されるなど、遊び心をくすぐる演出がなされています。
タフト最大の特徴は、開放感を生み出すガラスルーフ「スカイフィールトップ」が全車標準装備という部分です。従来のガラスルーフなどはオプション設定なことが多く、標準装備されているモデルは価格帯の高いモデルがほとんどでした。
そのタフトの価格は、エントリーグレード「X(2WD)」で135万3000円からとなり、最上級グレード「Gターボ(4WD)」でも173万2500円と100万円台で設定されています。
※ ※ ※
新型モデルの車両価格は、先進安全装備や運転支援システム、ボディ剛性の向上などさまざまな要素によって上がりつつあります。
しかし、現在でも100万円台から購入できるスゴい新型モデルが続々と登場しているのです。