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ジムニー5ドア化再浮上? ジプシーの後継モデル? インド工場で生産の可能性

くるまのニュース 2020年6月17日 14時10分

スズキの「ジムニー/ジムニーシエラ」は、2018年7月の発売から多くのファンに支持され、現在でも納車まで約1年という人気を誇ります。そんななか、インド生産の計画もあるジムニーシエラですが、同時に5ドアモデルの登場も噂されているのです。

■ジムニーの納期待ちが続くなかで5ドア計画再浮上?

 オフロード4WDの市場は、相変わらずスズキ「ジムニー」の話題で占められていますが、肝心のデリバリーといえば相変わらずのようです。2020年の年頭に調べたところでは、若干納車待ち期間が短くなったといわれていましたが、コロナ禍の影響で再び伸びているといいます。

幾度となく噂されるジムニーの5ドア計画。インド工場で生産されるのか

 スズキの販売店に話を聞くと、「ジムニーで1年から1年半、ジムニーシエラで11か月から1年」ということでした。

 コロナの影響があって、ジムニーを生産しているスズキ湖西工場では4月、5月と生産ペースがダウン。その影響があって、納車待ち期間も長めにアナウンスしているといいます。

 そんな状況ですので、営業スタッフも「バリエーション追加や仕様変更は現状ではありえない」と断言していますが、とても気になるニュースがインドから舞い込んできました。

 スズキは2017年1月、同社の100%子会社である「スズキ・モーター・グジャラード(SMG)」を立ち上げて、グジャラード州ハサンプールに生産拠点を完成させました。

 この工場は、インドのマルチ・スズキ社に供給する「バレーノ」などのモデルを生産していますが、2019年には第二工場を完成させて年間200万台の生産能力を有しています。そして、この工場では今後、ふたつのモデルの生産が予定されているというのです。

 まずひとつが、「ジムニーシエラ」です。現在、同社は輸出仕様も含めて、すべて湖西工場で生産されていますが、これをグジャラード工場にすべて移管。今後、湖西工場はジムニーのみを造ることになり、国内デリバリーのペースを早めていく計画のようです。

 現在、ジムニーシエラを待っている人には「インド生産で大丈夫なのか?」と思うかもしれませんが、「エスクード」や「SX4 S-CROSS」もハンガリーのマジャールスズキの工場で生産されて、日本に逆輸入されているわけですから、品質的には問題ないでしょう。

■ジムニーの5ドアはインドでデビュー?

 ちなみに、グジャラード工場で生産される通常のジムニーシエラは、インド国内では販売されないといわれています。インドでは元々、マルチスズキが「ジプシー」という先々代ジムニーの派生型を長く販売していました。

 ジプシーはSJ413というロングホイールべースモデルをベースにした、多人数乗車が主眼のクルマです。8人乗りなのですが、今でも警察や軍が公用車として使っています。

 しかし、設計が何十年も前であるため、モータリゼーションが進んでいるインドでは見劣りするようになってきました。

かつてインドで販売されていた「ジプシー」

 そこで2021年から2022年を目処に、新たにジムニーシエラの5ドアモデルをインド国内向けに生産する予定だと国内メディアは伝えています。

 当初は2020年11月から生産が開始される予定だったようですが、コロナの影響によってスケジュールに遅れが出ているようです。

 ジムニーシエラロング、いわゆる新型ジプシーは、全幅と全高はシエラと同様ですが、全長は4m以内に収められるようです。

 というのも、インドは購入時の物品税(日本の消費税)が、4mを境に大きく変わるからです。乗車定員ですが、形状から考えると荷室に折り畳み式の対面シートを備えることで、7名乗車とするのが妥当なところです。

 現地メディアではスパイショットとおぼしき写真(CGの可能性も)を掲載していますが、もしこれが本当だとすれば、ストレッチしたリムジンのようなスタイリングです。

 5ドアというとその悪路走破性を疑問視するユーザーが多いと思いますが、ジープ「ラングラー・アンリミテッド」の例を考えると必ずしも悪いとはいい切れません。

 残念ながら、現状では日本導入の予定は皆無のようですが、インドで発売されれば、先代ジプシー同様に並行輸入で販売する店が出てくるかもしれません。ジムニーファンとしては、2020年の発表が待ち遠しいところです。

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