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海の日に考えたいクルマの防錆対策 海岸沿いを走ると車体は錆びる? 正しい塩害の予防法とは

くるまのニュース 2020年7月23日 9時30分

2020年7月23日は国民の祝日「海の日」です。海といえば、潮風によるクルマへの塩害が気になるところですが、海岸沿いを走ることによってクルマは錆びるのでしょうか。錆への正しい対策とあわせて紹介します。

■海沿いを走ったクルマは錆が気になる?

 2020年7月23日は国民の祝日「海の日」です。例年は7月の第3月曜日ですが、同時期に開幕するはずでしたが延期となった東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の影響で、2020年は日にちが移動しました。

 海といえば、海岸沿いの道をクルマで走ると、クルマが錆びやすくなるといわれています。実際のところは、果たしてどうなのでしょうか。

 クルマは、ボディ自体や足回りなどをはじめ、多くの部分が鉄などの金属でできています。

 そのため、潮風や海水に含まれる塩分(塩化ナトリウム)によって、金属パーツの酸化が進行してしまい、クルマに錆ができる結果となるのです。

 なお、冬に道路へ散布される凍結防止剤や融雪剤にも同様に塩分が含まれるので、注意が必要です。

※ ※ ※

 通常、海沿いなどをドライブしたくらいでは錆は発生しません。しかし港町で駐車するなど、常に潮風にさらされているような状態では、錆が発生しやすいといえます。

 愛車を塩害から守るために、どのような対策をしたらよいのでしょうか。

 有効な手段としては、こまめな洗車が挙げられます。

 なかでも重要なのはボディの下回りの洗浄です。目が届きにくい部分も含め念入りに洗い流すことで、塩分による影響からクルマを守ることができます。洗車をする際は、たっぷりと水を使いましょう。

 また、洗車後にボディに残った水も錆を発生させる作用があります。そのため、ボディをすすいだ後は拭き上げをしっかりとおこない、十分に乾燥することも重要です。

■洗車をしても錆が心配… よりしっかり対策するには

 錆に対して、よりしっかりと対策をする場合、ボディの下回りを中心に「シャシブラック」や「アンダーコート」を施工するのが有効です。

 シャシブラックは、施工した部分が真っ黒に塗りつぶされる液体タイプの防錆剤で、油性と水性があります。

 スプレータイプとなり、手軽に施工できるのがメリットですが、アンダーコートより耐久性は劣る傾向です。

海沿いで暮らす人が愛車を錆から守るために必要なこととは

 一方、アンダーコートはシャシブラックよりも高価ですが、より高い防錆効果を期待できます。

 クルマの整備工場のスタッフは、次のように説明します。

「シャシブラックはDIY感覚でできるのが魅力ですが、下回り全体にしっかりと施工する必要があるので、クルマをリフトアップできる施設でおこなえるとより良いです。

 また施工のクオリティなどを考えると、設備が整っているプロの業者に任せた方が、長い目で見て安く済むかもしれません。

 防錆剤は、クルマに長く乗りたいのであればやって損はありません。海岸沿いや雪国に住んでいない人であっても、マリンレジャーやウインタースポーツを楽しむ人であれば効果はあると思います」

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 クルマのメンテナンスをする際は、目立つ部分だけでなく、錆対策をはじめとした見えない部分にも注意を払うことで、より長く愛車に乗り続けることが可能になるでしょう。

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