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軽の白ナンバーが選べなくなる!? 東京オリンピックに翻弄された記念ナンバーの現状とは

くるまのニュース 2020年7月24日 9時30分

2020年7月24日は、国民の祝日「スポーツの日」ですが、延期となった東京2020オリンピック競技大会の開会式の予定日でもありました。オリンピック・パラリンピックの記念ナンバーの交付は現在も続いていますが、これまでの累計申し込み数はどれほどなのでしょうか。

■開会式延期も交付は続く オリパラ記念ナンバーの累計申し込み数は?

 2020年7月24日は、国民の祝日「スポーツの日」です。これまで十月の第二月曜日の「体育の日」とされていた名称が改められ、延期される前の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の日程にあわせ、日にちも2020年に限って10月から移動となっています。

 本来、オリンピックの開会式が開催されるはずだった7月24日ですが、オリンピック・パラリンピックの開催を記念したナンバープレートの交付は続いています。これまでの累計申し込み数はどれほどなのでしょうか。

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のロゴが入った特別なナンバープレートの正式名称は、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレート」といい、2017年10月10日から交付が開始されています。

 特徴は、オリンピックとパラリンピックのエンブレムが入ったナンバープレートが2枚1組で交付されること(クルマの前後にどちらをつけるかは自由)、そして寄付金の有無によってグラフィックデザインの有無を選べることにあります。

 グラフィックデザインのないパターンを選択すると、軽自動車でも「白ナンバー」の装着が可能となることから、オリンピック・パラリンピックに関心のあるユーザーのほかに、一部の軽自動車ユーザーからも注目を集めました。

 延期となった東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会ですが、幻となった2020年のオリンピック開会式の直前までに、どれくらいの枚数が交付されたのでしょうか。

 国土交通省自動車局の担当者に聞いたところ、次のようにコメントします。

「2020年6月末時点の累計申し込み数は、186万7149台です。登録車と軽自動車の内訳としては、登録車が17万5483台、軽自動車が169万1666台となります。

 また、寄付有り(グラフィックデザイン入り)と寄付無し(グラフィックデザイン無し)の内訳は、寄付有りが23万5136台、寄付無しが163万2013台です」

※ ※ ※

 担当者によると2020年7月上旬時点の時点では、特別ナンバーの申し込み期間は従来と変わらず2020年9月末までの予定だということです。

■人気高い「軽の白ナンバー」今後は選択できなくなる?

 軽自動車に白ナンバーを装着できるというメリットもあり、オリンピック・パラリンピックの記念ナンバーは軽自動車の申し込み割合が高い結果となっています。

 また、同じく軽自動車に白ナンバーの装着が可能となるラグビーワールドカップ2019の特別仕様ナンバープレート(2020年1月交付終了)についても、登録車が3万7540件の申し込みだったのに対し、軽自動車は25万4961件の申し込み数にのぼりました。

オリンピック記念ナンバーを除き、軽自動車(自家用)には通常黄色いナンバーが装着される(ご当地ナンバーの場合は黄色い縁入り)

 しかし、軽自動車で普通車と同じナンバープレートを装着することができる機会は、オリンピック・パラリンピックの記念ナンバーが最後になる可能性があります。

 2018年10月から全国41地域の交付を開始した地方版図柄入りナンバープレートでは、軽自動車のプレートデザインには黄色の縁取りがつき、完全な白ナンバーではなくなっています。

 この経緯について、国土交通省の担当者は次のように説明します。

「高速道路の料金徴収の際、プレートが白になっても、基本的には分類番号で登録自動車と軽自動車の判別はつきます。

 ただ、ひと目でわかるかといったところでは多少意見をいただいたので、地方版ナンバープレートでは黄色の縁取りを入れたという経緯があります。

 そのため、今後は白いナンバーにはならない可能性があります」

※ ※ ※

 今後、オリンピック・パラリンピックの記念ナンバーの申し込み期限が2020年9月から延長されるのか、注目されます。

 なお、取り付けた記念ナンバーは大会終了後も、そのナンバーを変更する事由が発生しない限り、廃車するまで使用することができます。

 また記念ナンバーの使用終了後は、不正使用防止の穴を開けたうえで記念に保存することも可能です。

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