スズキの人気車種として知られる「スイフト」は、2020年上半期もその販売台数は好調です。実際に、どういったユーザーがスイフトを購入しているのでしょうか。
■スズキの人気車「スイフト」はどんなユーザーにウケがいい?
スズキの人気車種として知られる「スイフト」は、2020年上半期(1月から6月)も堅調な販売台数を誇っています。実際に、どういったユーザーがスイフトを購入しているのでしょうか。
スイフトは、ヨーロピアンテイストのコンパクトハッチバックとして、根強い人気を誇るクルマです。2020年の上半期販売台数は、1万4137台となっており、同社の「ソリオ」に継いで全体27位の順位となっています。
初代スイフトは、2000年に登場。
2003年には、標準モデルの一部改良とともに、「スイフトスポーツ」も発表されました。現代では貴重なホットハッチとして、数多くの人々に絶大な支持を受けているクルマです。
その後、スイフトはスイフトスポーツとともに4世代におよぶフルモデルチェンジを遂げています。
過去3年間の年間販売台数順位を確認すると、2017年は27位(3万8442台)、2018年は28位(3万6628台)、2019年は27位(3万3328台)など安定した台数を売り続けています。
では、実際どんなユーザー層がスイフトを購入しているのでしょうか。スズキの販売店スタッフは次のように話します。
「スイフトの場合、走行性能を重視して選ばれる人に好まれています。コンパクトカーでありながら、走りに特化した構造にこだわっているため、遠出をする機会が多い人や、運転そのものが好きな人に購入されるケースが多いです。
また、スズキはかつてスイフトでラリーに参戦していた頃もあり、そのときのエッセンスがいまのスイフトにも継承されていることから、本格的な走りを楽しみたい人にも好評です」
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スイフトおよびスイフトスポーツの販売台数割合については、手頃な価格で購入できるスイフトのほうが販売を伸ばしています。
しかし、スイフトは他車と比較して検討されることが多いものの、「スイフトスポーツにおいては指名買いが圧倒的に多い」とスズキの販売店スタッフは話しました。
通常のスイフトと比較しても、より走りに特化した本格モデルとなっているため、特定のユーザーに高い人気を集めているようです。
■2020年の一部改良によりどんな進化を遂げたのか? その販売動向はいかに?
スイフトおよびスイフトスポーツは、2020年5月に一部改良がおこなわれ、立体感を強めたフロントメッキの導入によるデザインの一部が変更されました。スイフトスポーツにおいては、デザインの変更はおこなわれていません。
RS/HYBRID RS/HYBRID SZのグレードでは、スポーティな専用エアロパーツを追加。アルミホイールのデザインも変更され、標準装備またはオプションとして設定されました。
ボディカラーは、全車に「フレイムオレンジパールメタリック2トーンルーフ」を新採用しています。
そのほか、従来モデルに採用されていた1リッターターボ車が廃盤となり、1.2リッターガソリン車と同じエンジンを搭載したマイルドハイブリッド車、ハイブリッド車という3つのラインナップとなりました。
機能面や装備面での変更点は、フロント2ツイーター&リア2スピーカーを全車に標準装備。
マルチインフォメーションディスプレイにデジタル速度表示を追加されました。全車の標準装備には、オートライトシステムも導入されています。
安全・支援装備では、アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)や後退時の衝突被害軽減ブレーキ、リアクロストラフィックアラートなどが全車標準装備。
これまでスイフトスポーツのみ導入されていた全方位モニター用カメラパッケージは、今回の改良によって全車にオプション設定されました。また、360度の周囲を立体的に確認できる3Dビュー機能も追加されています。
では、一部改良によってスイフトおよびスイフトスポーツの販売動向はどのように変化しているのでしょうか。前出の販売店スタッフは、次のように話します。
「5月のマイナーチェンジによって、問い合わせの数も増えています。ただし、コロナの影響もあり、工場の生産が遅延しているため、現在納車待ちとなっている状況です。
今回のマイナーチェンジで安全性が向上したことにより、より幅広いユーザーから注目を集めるようになりました。
これまで、走りに重点を置いて選ばれていたものの、安全面の特化が取り組まれたことで、安心して乗れるクルマを選ぶユーザーからも需要を高めています」
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2020年上半期も順調な売れ行きを誇るスイフトは、走りを楽しみたいと感じているユーザーに親しまれているクルマといえます。
スズキが誇るスイフトは、コンパクトカーでありながらも本格的な走りを楽しみたい人にぴったりのクルマです。