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イカす外観のホンダ「スピリア」! 30年超の歴史持つ名セダンとはどんな繋がり?

くるまのニュース 2020年10月6日 17時10分

ホンダが海外で販売するセダンには、日本にない独自の車名が与えられたモデルが数多くあります。そのなかのひとつ「スピリア」とは、どんなセダンなのでしょうか。

■2.4リッターエンジン+8速DCTを搭載した中型セダン

 2020年10月現在、日本市場におけるホンダの販売をけん引するモデルといえば軽自動車やコンパクトカーが目立ちますが、じつはセダンを多くラインナップしているのも特徴です。

「グレイス」(同年7月生産終了)、「シビックセダン」(同年8月生産終了)を販売していた頃は7車種もセダンがラインナップされていました。

 そして、海外専売セダンもさまざまなモデルがラインナップされたというのですが、中国市場の「スピリア」とはどんなセダンなのでしょうか。

 東風ホンダの「スピリア」は、2009年に初代モデルが登場。

 ホンダは中国市場で東風ホンダと広汽ホンダというふたつの合弁会社から新車を販売していますが、広汽ホンダが当時販売していた中国版「アコード」の東風ホンダ版モデルが、初代スピリアという位置づけでした。

 その後、中国専売車種として2014年4月の北京モーターショーで2代目「スピリア」のコンセプトモデルを公開。同年11月に発売されました。

 フロントフェイスは、ホンダのほかの車種でもよく見られるメッキパーツが採用されているほか、ヘッドライトとフロントグリルがつながったデザインで安定感が演出されています。

 ガソリンモデルの上級仕様には、2.4リッターエンジンと8速DCTを搭載。ダイレクト感ある変速が特徴のDCTを採用することで、小気味良い走りを実現しました。

 その後、2017年1月にハイブリッドモデルを追加。2リッターエンジンに2モーターを組み合わせたシステムで、システム出力は215馬力を発揮。

 100km/hまでの加速時間は8.4秒、100kmあたりの燃料消費量は4.2リッター(1リッターあたり23.8km走行可能)、航続距離は1400kmに達すると東風ホンダはアピールします。

 その後、スピリアの後継モデルとして「インスパイア」が2018年10月に東風ホンダから発売されました。

 中国で販売されるインスパイアは、広汽ホンダが2020年現在も販売する中国版「アコード」の兄弟車という位置づけで、1.5リッターダウンサイジングターボエンジンモデルと2リッターエンジン+2モーターのハイブリッドモデルのふたつが発売当初から設定されます。

 ちなみに、インスパイアは、2012年まで日本市場で販売された後、一度歴史が途絶えていましたが、東風ホンダで車名が復活。1989年に誕生した「アコードインスパイア」から続く歴史を、中国市場で守り続けています。

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