ロールス・ロイス・モーターカーズ初のビスポーク・コレクションである「Dusk in Tokyo Collection」が、はやくも日本でお披露目された。コロナ禍においても、このコレクションに対する問い合わせは絶えないという。好調な販売を記録するロールス・ロイスの理由とは?
■グッドウッドから見た東京をイメージしたコレクション
ロールス・ロイス・モーターカーズ初のビスポーク・コレクションである「Dusk in Tokyo Collection」が、ロールス・ロイス・モーター・カーズ東京のショールームでお披露目された。
「Dusk in Tokyo Collection」は、「ファントム」「カリナン」「ドーン」「レイス」の4モデル各1台で構成した特別なコレクションだ。4モデルともその名を冠した新エクステリア・カラー「Dusk in Tokyo」が採用されている。
このコレクションは、グッドウッドのロールス・ロイスのビスポークチーム・スタッフが、東京都心部の超高層ビル群から眺めた美しい夕焼けを見て、その美しさのオマージュとして作られたものだ。
いわば、グッドウッドから見た東京がイメージされているといってもよいだろう。
新エクステリア・カラー「Dusk in Tokyo」はグレーがかったホワイトで、塗料にはアルミニウムとマイカが含まれており、光をさまざまな方法で屈折させることで弱い光の下でも絶妙な色調を生み出し、鮮やかに輝くのが特徴だ。
具体的には、自然光のもとでは白っぽく、そして日陰や建物のなかなどではグレーに見える。
ボディサイドに手書きで描かれるコーチラインは、ローズゴールドを採用し、地平線に日が沈む様子を表し、フロントノーズのスピリット・オブ・エクスタシーはローズゴールドを採用し、夕暮れ時の街を彩るあたたかみのあるオレンジとピンクの夕日を表現している。
コレクションのブラックレザーのインテリアは、高層ビルの間に落ちる長い影のコントラストを表現。さらにアークティックホワイトレザーのドアポケットが余韻を残す光を表現し、ローズゴールドで仕上げられたビスポークオーディオグリルが太陽の光の反射を表している。
●Dusk in Tokyo Collection
・車両価格(消費税込)
ファントム・エクステンデッド:8707万1000円
カリナン:5728万9000円
ドーン:5408万8000円
レイス:5317万7000円
■コロナ禍でどうしてロールス・ロイスの売れ行きは好調なのか?
コロナ禍においても、高級輸入車は販売が好調であるというニュースが流れているが、高級車の代名詞であるロールス・ロイスはどうなのか、ロールス・ロイス・モーター・カーズ東京セールスマネージャーの原賢行氏に話を伺ってみた。
●30代の来場者が増えている
「台数は公表できませんが、新車・中古車問わず販売は好調です。コロナ禍による影響はまったくなかったといっていいでしょう。
夏から秋にかけてオープンでドライブするのが気持ちの良いドーンも好調で、レイスは運転することが好きな若い人に人気です。カリナンはデビュー以来ずっと人気をキープしていますが、ブラックバッジが登場してからさらに人気が出ました。
カリナンを購入する方は、ロールス・ロイスの増車という人が多いですが、ベントレー『ベンテイガ』からの買い替えの方も多いですね。また、いままであまり見られなかったファミリーで乗るというご家族も多いです。
また、この2、3か月で、ロールス・ロイスの購入を検討している30代の若い方が顕著に増えました」
コロナ禍においては、経済のダメージが懸念されているが、こと日本におけるロールス・ロイスにおいては無縁だったようだ。
この原因には、プライベートジェットを所有しているような富裕層でも、海外への渡航制限がかけられたため、自由に移動することができなかったことも理由に挙げられそうだ。国内の移動もなるべく密を避けるべく公共交通手段を避け、カーペットライドのロールス・ロイスが選ばれたのではないか、と分析している。
確かに、遠距離の移動になればなるほど、ロールス・ロイスの車内空間の居心地の良さやドライバーやパッセンジャーに負担の少ない乗り味などの恩恵は大きい。
実際に4台の「Dusk in Tokyo Collection」の問い合わせは多いそうだ。実車がすでに東京にあるというのも、問い合わせが多い理由のひとつだろう。なぜならば、最短の期間で納車が可能だからだ。興味のある方は、ぜひ、ロールス・ロイス・モーター・カーズ東京に問い合わせされたし。