北米トヨタは、ミドルサイズセダン「カムリ」の2021年モデルを発表。同車の37周年を祝福しました。
■安全性を向上させながらより多くのバリエーションを追加
北米トヨタは、誕生37年を迎えるミドルサイズセダン、トヨタ「カムリ」の2021年モデルを発表しました。
2021年モデルのカムリは、快適性を重視した「LE」、「XLE」グレードのデザインを一新し、スポーツグレードとなる「SE」、「XSE」を差別化。
新しく追加されたハイブリッドモデルのXSEには、カムリ史上もっとも燃焼効率の高いパワートレインとスポーツ性能、ラグジュアリーさが高い次元で融合されています。
さらにロアインテークエリアがより一層際立つデザインとなり、ガソリン仕様のLEには17インチアルミホイール、XLEには18インチアルミホイールが採用されました。
ボディカラーは、「ブループリント」が「ブルーストリークメタリック」に変更され、XSEには「スーパーソニックレッド」と「ミッドナイトブラックメタリック」のツートーンルーフの組み合わせが設定されています。
また、すべてのグレードに、衝突被害軽減ブレーキを含む最新バージョンの「トヨタセーフティセンス2.5+」が、トヨタ車で初搭載されました。
さらに強化された安全システムでは、歩行者検知機能付きプリコリジョンシステムが、先行車だけでなく昼間の先行自転車や低照度時の先行歩行者を検知するだけでなく、交差点進入時に対向車や歩行者を検知し、状況によっては音声や映像による警告や自動でブレーキが作動します。
ほかにも、先行する歩行者や自転車、車両を避けながら、車線内でハンドル操作を安定させる「エマージェンシーステアリングアシスト機能」も標準搭載。加えて、先行車や対向車を検知して自動的にハイビームとロービームのヘッドライトを切り替えるオートマチック・ハイビームなども含まれています。
室内には、7インチまたは9インチの新型フローティングマルチメディアスクリーンを全グレードに標準装備。
XLEグレードにヘリンボーン柄のシートパターンを採用するなど、テクノロジーと豪華さがさらに高められました。
■継続設定された北米専用グレードも、更にバージョンアップ
また、北米専用モデルとして2020年に追加された、ダイナミックトルクコントロールAWDシステム搭載モデルや、スポーティな「カムリTRD」も引き続き設定。
カムリAWDは、高効率の2.5リッターダイナミックフォース直列4気筒エンジンと8速ダイレクトシフトオートマチックトランスミッションを組み合わせたものです。
ダイナミックトルクコントロールAWDは、悪天候や滑りやすい天候に対して効果的なトラクションを提供すると同時に、AWDの典型的な燃費への抵抗を最小限に抑えます。
このシステムは、始動からの加速または前輪のスリップに応じて、エンジントルクの最大50%を後輪に向けることが可能です。
そしてカムリTRDの2021年モデルに装着されたフロントスプリッターやサイドエアロスカート、トランクリッドスポイラー、リアディフューザーを含むエアロダイナミクスボディキットは、迫力のあるデザインに仕立て上げるとともに、高速走行時の車両安定性も向上させました。
ボディカラーは、「ミッドナイトブラックメタリック」に加え、新色の「アイスエッジ」または「ウィンドチルパール」に「ミッドナイトブラックメタリック」のルーフを組み合わせたツートーンカラーを設定。
内装にはレッドのアクセントが取り入れられており、スポーティな室内空間となっています。
搭載されるエンジンは、301馬力の3.5リッターV型6気筒で、スポーツモードとパドルシフトが採用された8速ATの「ダイレクトシフト」を搭載。
さらには専用にチューニングが施されたTRDデュアルエキゾーストシステムを採用することで、アイドル時と加速時のサウンドを向上させました。
それらの特別モデルが継続される一方で、「L」グレードは廃止され、「LE」グレードが2021年モデルのエントリーグレードです。
したがって、2021年モデルのカムリでは、以下の17種類の選択肢が提供されることになります。
・3つのV6グレード:XLE、XSE、TRD
・5つの4気筒/FWDグレード:LE、XLE、SE、SEナイトシェード、XSE
・5つの4気筒/AWDグレード:LE、XLE、SE、SEナイトシェード、XSE
・4つのハイブリッドグレード:LE、XLE、SE、XSE
2021年型カムリの価格は2万4970ドル(LEグレード/約263万円)からです。