仏ルノーは2020年11月12日、乗用モデル「カングー」と商用モデル「カングーバン」をフルモデルチェンジして世界初公開した。
■新型「カングーバン」は「イージーサイドアクセス」という大開口のサイドドアが特徴
仏ルノーは2020年11月12日、小型MPVの乗用モデル「カングー」と商用モデル「カングーバン」をフルモデルチェンジして世界初公開した。
カングーは、1997年の登場以来400万台以上が販売されているモデルで、現行型は2007年にフルモデルチェンジした2代目。日本では2009年9月に販売開始されている。
新型の外観は、より筋肉質のデザインになっているのが特徴だ。フロントはグリルとバンパーの間にクロームのラインを配置、完全に新しいフェイスとなった。
新型カングーの商用モデルとなるカングーバン最大の特徴は、「イージーサイドアクセス」と呼ばれる大開口のサイドドアだ。
これはBピラーをなくすことで、駐車場の制約に関係なく、ユーザーは室内に簡単にアクセスでき、荷物の出し入れなどが楽にできるというもの。新型カングーバンでは、1416mmという従来の約2倍のサイド開口部の広さとなり、これは同セグメントのなかでもっとも広いモデルとなるという。
インテリアは多数の収納スペースを備えた水平基調のダッシュボードとなる。またシートは完全に再設計されたもので、より快適で耐久性がある。
ボディは標準とロングボディの2種類を用意。標準バージョンの室内体積は3.3立法メートルから3.9立方メートル、ロングバージョンは4.2立方メートルから4.9立方メートルとなる。またパワートレインはガソリン、ディーゼルのエンジンモデルとフルEVも用意される。
EVバージョンは5シーターの乗用版・新型カングーにも展開される。スリーサイズをはじめ、細かいデータは発表されていない。
新型カングーは、フランス・モブージュにあるルノー工場にて生産される。欧州での発売は2021年初頭の予定だ。日本での発売時期はまだ発表されていない。
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同時に、新型「エクスプレス」「エクスプレスバン」も世界初公開された。新型エクスプレスバンはルノーブランドのスタイルコードを踏襲、現代性と堅牢性を表現している。またインテリアは高品質さと快適さをもたらしている。
新型エクスプレスとエクスプレスバンは、モロッコのタンジールにあるルノー工場で生産される。