ホンダの北米法人は、11代目となる新型「シビック」を2020年11月18日に北米で世界初公開しました。デザインは現行モデルからどのように変化したのか、比較していきます。
■「アコード」にも似ている? 新型「シビック」のデザイン
ホンダの北米法人は、11代目となる新型「シビック」を2020年11月18日に北米で世界初公開しました。同市場での発売は、2021年春を予定しています。
11代目はまずセダンから登場するといいますが、フルモデルチェンジでどのように変化したのか、デザインを中心に比較していきます。
シビックは、日本市場では2011年から約6年間販売されていなかったものの、2017年からは国内でも再び10代目モデルが販売開始されています。
ラインナップはセダン、ハッチバック、そしてスポーツモデルとなるタイプRの3種類でしたが、2020年8月にセダンのみ国内で販売を終了。現在は、ハッチバックとタイプRの2モデルが展開されています。
一方、北米市場ではセダン、ハッチバック、タイプR、そして日本未導入のクーペ(Si)をラインナップ。
では、現行モデルとなる10代目と次期型モデルの11代目では、どのような違いがあるのでしょうか。今回は、セダン同士を比較していきます。
新型シビックセダンは、フロントフェイスが大きく変化。斜め上につり上がっていたツリ目のヘッドライトは、フロントグリルも含め水平基調が強調されたデザインへと変化。ライトは目の輪郭を強調するようにシャープに光り、精悍さを強調しています。
フロントグリルのデザインは、フラットなパネルの上にホンダエンブレムが配されていた現行モデルから、新型モデルでは横方向にラインの入ったデザインに変更。ロアグリルも、大開口の台形タイプへと変更されています。
ルーフラインは、リアウインドウがなだらかに傾斜したクーペスタイルは継承されているものの、サイドのキャラクターラインは大きく変化しました。
現行モデルはサイドウインドウの後端に向かうにつれてなだらかに上がっていたのに対し、新型モデルはフロントフェイスと同じく水平基調。同社の上級セダン「アコード」との共通性も感じさせます。
サイドウインドウ後端はわずかにキックアップされ、サイドビューに躍動感を与えています。
■スポーティな左右2本出しマフラーを採用!
リアビューは、くの字型テールランプから一新され、横長の一般的な形状に変更されました。
また、ヘッドライトと同じ形で光る仕掛けが、テールランプにも組み込まれています。
左右2本出しのマフラーも確認できます。現行モデルでは、ハッチバックが中央2本出しのデザインだったのに対し、セダンはマフラーを隠すタイプのデザインだったため、セダンのスポーティさは増したといえるでしょう。
新型シビックの内装は、初公開の時点ではインパネのイラスト1枚しか公開されていないものの、現行モデルからの変化がみられます。
ナビ・オーディオ関連のディスプレイはインパネ上部に移動し、その下に空調系のダイヤル3つ並ぶデザインを採用。インパネも全般的に水平基調なのが特徴的です。
走行性能や安全性能においても、新型シビックは大きく進化。新しいシャシやパワートレイン、最新の予防安全装備「ホンダセンシング」が搭載されています。
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11代目シビックは、北米市場では2021年春の終わり頃にまず2022年モデルとしてシビックセダンが発売され、その後は「シビックハッチバック」、「シビックSi」、「シビックタイプR」と、バリエーションが充実していく予定です。
日本市場での発売予定についてはまだ明らかにされていませんが、ホンダを代表するモデルとして、登場が期待される一台です。