BMWチューナーとして有名なACシュニッツァーが、最新の「4シリーズ クーペ」用のエアロパーツをリリースした。巨大キドニーグリルになったフロントマスクは、どのように変化したのだろうか。
■老舗チューナーが早くも「4シリーズ」を手掛けた!
スポーツクーペとしてサイズ感がちょうどよいBMW「4シリーズ クーペ(G22型)」。当然のことながら、BMWのチューナーとして知られるACシュニッツァーは、最新の4シリーズ用に多彩なパーツの開発を進めている。
現在デリバリーされているのは、ホイールやサスペンション、内外装パーツといったコスメパーツがメインとなる。
まずアルミホイールだが、ACシュニッツァーの伝統、ペンタゴンデザインのAC1がさっそく用意された。
サイズは19×8.5Jと20×8.5J/20×10.0J。19インチは前後に8.5Jサイズをセットし、タイヤをフロントは225/40、リアは255/35サイズを装着する。20インチの場合は、フロントに8.5Jをセットし、235/35のタイヤを、リアは10.0Jサイズに265/30を装備する。カラーバリエーションはバイカラーとマットのアンソラジットとなる。
サスペンションはローダウンスプリングを用意。ローダウン値はノーマル比で約30mm。ショックアブソーバーは純正をそのまま使用するので、電子制御は使うことが可能だ。
さらに、ショックアブソーバーがオリジナルのスポーツサスペンションも開発。純正スプリングと同じく粗巻きバネを採用しているため、動きがしなやかだが、ノーマル以上のシャープさも味わうことができる。こちらの車高ダウン値は、モデルによって20mmから30mmとなっている。
そのほか、シュニッツァーファンにとってはお馴染みの、ノーマルマフラーに被せて装着するスポーツテールトリム(マフラーカッター)や、アルミ製のパドル/ペダルセットといったインテリアパーツもすでにデリバリーされている。
■「M」じゃない「4シリーズ」でスポーツドライビングを愉しむには?
エクステリアでは、フロントスプリッターやサイドスカート、カーボン製リアスポイラー、リアルーフスポイラーをラインアップ。トータルで装備することで、ACシュニッツァーの目指すスポーツクーペスタイルを手に入れることができるようになる。
さらにACシュニッツァーは、人気のサブコン、パフォーマンスアップグレードを、現在4シリーズ用に開発している。現在手掛けているのは、「430i」用と「M440iX」用の2タイプだ。
コネクターなどの加工をせずに装着でき、エンジン制御はノーマルのDMEがそのままおこなうため、安全性は確保したままパワーアップができる。オーナーならば、発売を待つ価値のあるアイテムといえるだろう。
さらに、ステンレス製のエキゾーストシステムも開発中だ。テールパイプはクローム仕上げのほかに、ブラックとカーボンがあり、それぞれのテールピースをキット化しているため、気分によってテールを差し替え、ルックスの変化を愉しむことも可能だ。
4シリーズのスポーツモデルといえば、すぐに「M4 クーペ」を連想してしまうだろう。しかし、M4のポテンシャルをフルで使い切ることなど、並のドライバーでは不可能だ。
そこで、ACシュニッツァーは誰もがフルに持てる力を使いきることができる4シリーズこそ、スポーツドライビングを気軽に愉しむクルマだと捉えているのではないだろうか。その思想を具現化するためにACシュニッツァーは、4シリーズ用のチューニングパーツをリリースしているのであろう。