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ブラジル製ジムニーがヤバい! 2人仕様も存在? 超個性派ジムニー3選

くるまのニュース 2020年12月11日 16時10分

クルマはその国や地域のニーズによって仕様が異なります。なかでも、スズキ「ジムニーシリーズ」は歴代からさまざまな個性を持つモデルがラインナップされていました。今回はそのなかから3台を紹介します。

■個性派揃いのジムニーたち

 スズキ「ジムニー/ジムニーシエラ」は、2018年7月に20年ぶりのフルモデルチェンジを遂げて4代目となりました。
 
 日本では軽自動車規格と小型車(5ナンバー規格)の2種類ですが、過去には個性的なジムニーが世界中に存在。今回は、そのなかから3台を紹介します。

●シュノーケル付き!? ブラジル製「ジムニー」

 ジムニーは海外でも人気があり、アジア圏を中心に欧州、北米、南米などで派生車や現地生産車を含め展開されていますが、ブラジルではスズキと提携した現地法人によって、2008年にアルコール燃料対応モデルを発売。2012年には現地生産のブラジル製ジムニーが登場しました。

 3代目ジムニーをベースにしたブラジル製ジムニーは、最高出力85馬力の1.3リッター直列4気筒エンジンを搭載し、4つのバリエーションを展開しています。

 なかでも「フォレスト」というモデルは、角型オーバーフェンダーやゴツいデザインのバンパー、渡河用シュノーケルや大径オフロードタイヤが装着されるなど、完全にオフロード走行に特化したモデルです。

 標準モデルでも悪路走破性能は高いですが、このフォレストであればまさに向かうところ敵なしといえそうです。

●日本から海を超えてやってきた「サムライ」

 1985年にスズキ「ジムニー」は「サムライ」と名付けられ、北米や欧州に輸出が始まりました。

 アウトドアなどのレジャーが盛んなアメリカでは、それまでに無いコンパクトなクロスカントリー4WD車として注目され、大学生や若い世代から絶大な人気を獲得します。

 サムライと名付けられたジムニーは、フレームなど日本のジムニーと共通でしたが、パワーユニットは1.3リッターを搭載。

 後に「ジムニー1300」としても国内で販売され、現在のジムニーシエラの元祖といえるモデルとなりました。

 しかし、1980年代の終わりに「転倒事故が多発している」と告発され、リコール騒動にまで発展します。

 その後、サムライに構造上の欠陥は無く路面状況や運転方法が原因の転倒と証明されましたが、安全性に対する規制強化などがあり、1995年には北米市場から撤退してしまいました。

 2012年に北米市場における4輪車販売から撤退しているスズキ。そのため、現行モデルとある4代目ジムニーは北米には上陸していません。

■ジムニーの2人乗り仕様ってどういうこと?

●2人乗り? 最強商用車「ジムニー」

 英国では2020年7月に英国で現行ジムニーが販売終了となりました。

 その代わり同年9月には商用車仕様を新たに発売。この商用ジムニーの 外観はジムニーシエラの廉価グレード「JL」に準じており、エンジンなどのスペックも変わりません。

 商用ジムニーの外観デザインはジムニーシエラの廉価グレード「JL」に準じています。

 ボディサイズは英国の商用車仕様が全長3480mm×全幅1645mm×全高1720mmに対して日本のジムニーシエラは全長3550mm×全幅1645mm×全高1730mmと、英国のほうが若干短くなっています。

欧州で発表された2シーターの商用「ジムニー」

 しかし、室内は2シーター化され、後席部分はすべて荷室となっており、前席の後ろには格子状の金属製パーテーションを設置。荷室は863リッターの大容量で、リアシートを畳んだ状態のジムニーシエラよりも33リッターほど上まわり、実用性向上のためにフラットな床を採用しています。

 また、英国で商用車は税金が優遇されているため、トヨタ「ランドクルーザープラド」などでも商用モデルが設定されています。

※ ※ ※

 日本でもかつて東京オートサロン2019で、スズキが公式コンセプトモデルとしてピックアップトラック仕様を展示したことがあります。

 また、近い将来には5ドア仕様のロングとされるモデルの登場も噂されるなど、世界で愛されてやまないジムニーはこれからも多数のバリエーションが登場するかもしれません。

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