コロナ禍の影響により、冬場のカーライフスタイルも変化が求められている。感染防止のために換気が大切な昨今、コートやダウンではなく愛車に常備しておくとなにかと暖かいアイテムを紹介しよう。
■この冬、オープンカーならなおさら常備しておきたいアイテムとは
常にクルマで出掛ける人はコートを着ない人が多いが、今年の冬は、そういうわけにもいかないかもしれない。
どこに出かけても換気が必要で屋内も暖かいとは限らないし、テラス席を選びたいこともある。暖をとるものがなければ、都内でもさすがに寒いだろう。
そういうときに活躍してくれるのがストールだ。英国発の「Johnstons of Elgin」なら、伝統的なチェックや無地で愛車のシートにもお似合いだ。
●コート以上に活躍の場が広いストール
運転はコートやダウンを着ないほうが快適。でも、今年に限っては、どこに行っても暖かいわけではない。現地での寒さ対策は必須というわけだ。
もちろん、コートを1着持って行ってもいいが、何気なくシートに置いておくとしわが気になることもあるし、目的地によってスタイルも選ぶ。
その点、ストールなら、クルマに常備しておけば、どんなスタイルでも、巻き方次第でアレンジできる。大判のものにすれば、コートと同じくらい暖かいのもうれしいポイントだ。
クルマを降りて、ちょっとした移動の時に羽織るのもいいし、パートナーや大切な人を助手席に乗せたときに、寒ければさりげなくひざ掛けにするようにと勧めるのもスマートだ。
また、コロナ禍のせいか、フルオープンで颯爽とドライブするクルマを都内でもよく見かけるようになった。冬のオープンドライブは気持ちの良いものだが、寒さ対策にストールを1枚、オープンカーに備えておくのも気が利いている。
ストールのサイズは、様々な用途を考えると大判がおすすめ。もちろん肌触りも重要になる。Johnstons of Elginなら、心地よく過ごせること間違いなしだ。
■ロイヤルワラントを授与されたストールの秘密とは
1797年に創立されたJohnstons of Elginは、最高品質の天然素材を使用し、卓越したクラフツマンシップで最高級の製品を生み出し、世界有数のラグジュアリーブランドにも製品供給をおこなっている。
また、プリンス・オブ・ウェールズ殿下(ロスシー公爵)からエステートツイードの製造者としてロイヤルワラントを授与されていることからも、そのクオリティをうかがい知ることができる。
天然繊維を原毛の状態からすべての工程を経て完成品に仕上げるまで、自社工場で一貫生産を続けているスコットランドでは唯一のブランドでもある。
●伝統技術の保護とサスティナブルなものづくり
使用される原毛は、モンゴル産と中国産のカシミヤ、オーストラリア産のメリノウールで色や太さ、長さまで厳選されている。
しかも、無理やり刈り取るのではなく、例えばカシミヤゴートの場合、冬場はマイナス30度以下になる生息地で生活するため軽くてふわふわの下毛が生えるのだが、春になって自然に下毛が浮いてきたところをすき取るという、ゴートにもストレスを与えないよう配慮されている。
多くの企業が最高級のカシミヤを使用していると謳っているが、Johnstons of Elginの基準を満たすものはわずか10%未満だという。業界でもっとも厳しいといわれるカシミヤを使うブランドとして、カシミヤ生産においての持続可能な活動を支えられる形で取引もおこなっているそうだ。
最高の原毛から、染色され、糸が紡がれ、織りの工程を経て、製品へと仕上げられる。原毛の種類によって工程は少しずつ異なるが、織り上がった生地は、自然の軟水を使って余分な汚れを落とすそうだ。
汚れを落とすことで、製造工程で繊維を守るために塗られたオイルが落ち、縮絨することで生地が縮み厚みが増し、目も細かくなる。織り上がってからの工程が、意外に多いことに驚かされる。繊維原料が製品になるまで、すべての工程を自分たちでおこなうという誇りが感じられるストールが、ここから世界へ羽ばたいていく。
●約6500種類の色合いから生まれるストール
染色工程で生み出されるカラーは、なんと約6500種類もあるそうだ。王道のブラックウォッチもいいが、差し色にするなら赤が入ったロイヤルスチュワートもいいかもしれない。
実は、先日店舗で伺ったところ、ある紳士が来店されてロイヤルスチュワートを選ばれたそうだ。しかも、ギフトではなく自分用にとのこと。
「このカラーなら、助手席の女性にひざ掛けにとおすすめするときにもいいですからね」ということらしい。確かに、いかにもメンズというタイプより、華やいだカラーのものの方が、女性が使うときに似合いそうだ。一緒に使うというのもありかもしれない。
クルマにお似合いのJohnstons of Elginのストール。シートカラーに合わせて選んでみるのも楽しいのでは。
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