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まだ夏タイヤなのに… 突然の雪に見舞われたらどう対処すべき?

くるまのニュース 2020年12月31日 10時10分

近年のクルマ利用はマイカーとは限らない。コロナ禍において安全な移動手段として需要が増えている自動車。マイカーなら雪対策の事前準備はできるがカーシェアなどはそうはいかない。借りたクルマの利用中、突然の雪にはどう対応すべきか?

■夏タイヤで雪は早めのリタイアを!

「大雪に警戒を!」天気予報だって100%当たるとは限らない。しかし自分のクルマで冬のドライブに出るときは、誰だって万全の準備をすると思います。

 雪道の可能性が高い地域へ行くのなら冬用タイヤに履き替えるだろうし、そうでなくてもスノーチェーンなどは準備するでしょう。

 ただし近年のクルマ利用はマイカーとは限らない。コロナ禍において安全な移動手段として需要が増えている自動車。マイカーなら雪対策の事前準備はできるがカーシェアなどはそうはいかない。借りたクルマの利用中、突然の雪にはどう対応すべきか?

 雪の準備ができていない車両での走行時、突然雪が降ってきた場合は基本的には早めに安全かつ他の交通のジャマにならないような場所まで移動。そこで待機することを考えたい。

 無理して走り、動けなくなったら周囲に迷惑を掛けてしまう。はたまたコントロールを失った他のクルマにぶつけられてしまうかもしれません。いろんな意味で夏タイヤで雪に出くわしたら、早めのリタイアを選ぶことです。

 その場合「ジャマにならないような場所まで移動する」ということが必要になってくる。アクセル踏んでも動けなくなったらどうしたらいいか?

 まずトライして欲しいのが、最近のクルマに標準装備されている横滑り防止装置のカット。横滑り防止装置は空転防止制御とセットになってます。アクセル踏んで空転すると、自動的にパワーを絞ってしまう。

 降りたての雪はタイヤが空転する毎に溶けるため、ずっとタイヤを回しておけば登り坂じゃない限り前進でも後進でもジワジワと動く。

 けれど横滑り防止装置が入ったままになっていると、ほとんど空転しない。前述の通り空転を検知してパワーを絞ってしまうからだ。そんな時のために横滑り防止装置のカットスイッチがある。

横滑り防止装置のOFFスイッチなど

 写真のような共通マークになっているスイッチです。これを押すとインパネに黄色いコーションマーク点灯する。オフになりました、という意味です。その状態でアクセル踏むと、踏んだだけホイールスピンするようになるだろう。

 平坦地なら深雪じゃない限り必ず動く。勾配があれば、前進でも後進でもよいから下り坂方向に動けるハズです。

 簡単なスタックであり、圧雪というよりシャーベット状なら、平坦地に限り移動出来ると思う。そのまま安全にクルマを止めておける場所まで移動すればよかろう。

 安全な場所で一番のおすすめは当然ながら駐車場。ショッピングモールならクルマを駐めて買い物したり食事したりしながら、状況が改善するまで過ごせばOK。映画館などあればノンビリ過ごそう。

■一番やってはいけないのは「車両の路上放置」

 スーパーマーケットやパチンコ屋さんなどの駐車場しか無く、もし大雪になってしまって動きようがなくなった場合は、店舗の責任者に相談してみるといいでしょう。困った時はお互い様。断られたという話は聞いたことがありません。誠意を持って相談してみるといいだろう。

スーパーなどの駐車場イメージ

 ここでいくばくかの駐車料金を請求されたとしても、夏タイヤで無理して雪道を走るリスクを考えたら十分モトが取れると思う。その他、駅の近所まで辿り着けたなら必ず有料駐車場はある。

 クルマをとめ、駅から電車に乗って目的地(家でもいい)に向かい、チェーンを確保するもよし、雪が無くなるまで待つも良し。

 最悪、道路上で動けなくなったら、夏タイヤで無理したドライバーの責任。放置すると交通のジャマになるだけでなく、除雪する時も困る。

 こうなってしまった場合はペナルティを受けるのを覚悟し、110番(緊急通報)では無い近隣の警察署に電話して自分の連絡先を伝え、指示を待つこと。ロックしたままクルマを置いてどこかに移動するのは最悪の選択です。

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