2021年もスタートしましたが、クルマ好きのなかで話題になるのが「今年、登場するであろうクルマ」です。今回は、そのなかから登場が確実視される3台を紹介します。
■トヨタは今年も元気! ランクル&86はどうなる?
2020年は、軽自動車、コンパクトカー、SUVの各ジャンルにおいてさまざまな新型モデルが登場しました。
そして、2021年となった今年には、どのような注目モデルが登場するのでしょうか。今回は、そのなかから気になる3台を紹介します。
●トヨタ「ランドクルーザー」
トヨタが世界に誇るクロスカントリーモデルが「ランドクルーザー」は、初代モデル(BJ系)が1951年に登場。2021年1月現在では、5代目となる200系が2007年から販売されています。
また、弟分として2009年に4代目「ランドクルーザープラド(150系)」が販売され、ともに世界中のさまざまな地域で高い支持を集めています。
日本仕様の現行ランドクルーザー(200系)のパワートレインは、4.6リッターV型8気筒エンジンを搭載。
また、悪路走破性能では岩場やモーグル路、ぬかるみや雪道などで4WDの性能を発揮する「マルチテレインセレクト」を採用しています。
さらに、さまざまな状況下で快適な乗り心地と操縦安定性を両立する「4-Wheel AHC&AVS」がサスペンションをその自在に制御することで、オンロード性能においても高い性能を発揮するなど、最強SUVにふさわしいモデルです。
そのランドクルーザーの新型モデルに関して、2021年1月現在でトヨタから公式なアナウンスはありません。
しかし、各所から出てくる噂では新型ランドクルーザー(300系)は、ガソリン車とハイブリッド車を設定するほか、2つのフロントデザインを採用しているといいます。
また、トヨタでは4年に1度、世界中の従業員に向けたビデオメッセージが存在しますが、2020年11月22日にトヨタイムズのYouTube上で今後のトヨタの展開として、新型ランドクルーザーについても触れられています。
その際、社長の豊田章男氏は「ランドクルーザーはレジェンドです。2021年で70周年を迎えます。そして、ファンは13年以上の間、この次期型モデルを待ち続けているのです」と述べて、次期型ランドクルーザーのデザインにモザイクを掛けて公開。
それを見た、トヨタイムズの香川照之編集長は「うお、かっこいいじゃん!そうですよ。これから地球はね、いろいろな環境変化が起きてこういうことがいっぱい起きる可能性があるわけだ。必要とされているね。ランドクルーザー」と意味深なコメントを残しています。
このように、近い将来に新型ランドクルーザーが登場することは確実視され、どのようなデザインかつ性能なのかが、注目されます。
●トヨタ「86」/スバル「BRZ」
トヨタが2012年4月に発売したスポーツカー「86」は、スバルとの共同開発により誕生しました。
スバルとしては「BRZ」として販売され、現在両車はさまざまなモータスポーツで活躍しています。
86とBRZは、スバルの技術をベースとして開発されており、パワートレインはスバルが誇る水平対向エンジンが搭載されたFRレイアウトのモデルです。
新型モデルに関しては、2020年11月18日に北米市場で新型BRZが世界初公開されており、搭載されるエンジンは、排気量が2リッターから2.4リッターへとアップすることが明らかになりました。
その際に「北米市場では2021年秋に登場」とアナウンスされるとともに、日本国内最高峰のモータスポーツ「スーパーGT」の2021年シーズン参戦用モデルとして、2代目BRZが用いられることがスバルやSTIの公式SNSで明かされ、日本市場への導入も現実化しています。
一方の新型モデルとなる2代目86に関しては、トヨタやそのモータスポーツカンパニーとなるTOYOTA GAZOO Racingから正式なアナウンスは出ていません。
噂では、コロナ禍によりリアル開催が中止となった「東京オートサロン2021」で何かしらのアナウンスがあるのではないかといわれていましたが、現時点で86は2021年の夏もしくは秋頃に発表されるのではないかといわれています。
また、トヨタは2021年秋頃にカローラシリーズのSUVモデルとなる「カローラクロス」を日本市場に導入するといわれており、2021年もトヨタの新車攻勢は続きそうです。
■ホンダからは注目のコンパクトSUVが登場するか?
2021年もSUVブームは続きそうで、トヨタからランドクルーザーやカローラクロスが登場するといわれています。
そんななか、ホンダも人気コンパクトSUVの「ヴェゼル」が2代目モデルにフルモデルチェンジするという噂が出ています。
●ホンダ「ヴェゼル」
ホンダのコンパクトSUVとなるヴェゼルは、2013年に登場しました。
当時は、第一次コンパクトSUVブームともいえ、日産「ジューク」(2010年)、マツダ「CX-3」(2015年)、トヨタ「C-HR」がしのぎを削っていました。
ヴェゼルは、2014年、2015年、2016年と3年連続でSUVジャンルの販売台数1位を獲得するなど、高い人気を誇っています。
前述のライバル勢は、前席を優先するパッケージとなり、後席の居住性においては、快適とはいい難いものでしたが、そのなかでもヴェゼルは後席に高い居住性を実現したことが販売台数を伸ばした要因とされています。
その後、2019年10月にマツダ「CX-30」、11月にトヨタ「ライズ」とダイハツ「ロッキー」、2020年6月に日産「キックス」、8月にトヨタ「ヤリスクロス」が登場したことで、ヴェゼルは販売面において苦戦を強いられていました。
そうしたなかで、2代目となる新型ヴェゼルの登場が噂されており、現時点ではホンダから正式なアナウンスはありませんが、ユーザーからは新型ヴェゼルの登場に期待が集まっています。
なかでも、デザイン面に関して「インサイトのフロントマスクなら即買う!」「インサイトやオデッセイ顔になるなら新型ヴェゼルはアリ!」とデザイン面でホンダのセダン「インサイト」やミニバン「オデッセイ」のデザインに寄せることを希望する声が見受けられます。
今後、ホンダからどのようなアナウンスがあるのか注目せずにはいられません。