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雪が積もった後のマンホールは踏んじゃダメ!? 雪国仕様のマンホールとは

くるまのニュース 2021年1月23日 14時10分

大寒波による積雪で、普段あまり雪の降らない地域でのトラブルが急増しています。なかでも増えているのがマンホールの段差による事故ですが、実はマンホールには雪国仕様があるそうで、ツイッターなどのSNSで話題となっています。

■マンホールの上は雪が溶けやすい

 昨今の大寒波による積雪で、普段あまり雪が降らない地域での大雪によるトラブルが急増しています。なかでも多いのが、マンホールの段差によるクルマの破損ですが、実は雪国のマンホールにはこれらのトラブルを回避するための工夫が施されており、みわ@yukkomoguさんがツイッターに投稿した写真が話題となっています。

 雪国では、雪が積もってから時間が経過すると、マンホール付近だけ雪がとけている光景を見かけることがあります。その理由は、マンホールの下にある下水道には、お風呂やキッチンなどで使った温かい生活排水が流れていることが多く、その熱がマンホールに伝わることで、付近の道路より雪が溶けやすくなるからです。

 そんな、積雪後に雪が溶けたマンホール周りの路面が摩耗して削れてしまっていると、マンホールが路面より突き出た状態となり、その段差で除雪車やクルマがダメージを受けてしまいます。

 そんなダメージを少しでも軽減するために工夫された雪国仕様のマンホールとは、いったいどんなものなのでしょうか。

 みわ@yukkomoguさんがツイッターに投稿した写真に映っているのは、よくある丸形の周りにギザギザがつけられた少しイカツイ雰囲気のマンホールと、外周の角が丸みを帯びたマンホールの2種類です。

 これらは、マンホール受枠の上側に傾斜を付けることで、除雪車やクルマが当たった際の衝撃を軽減させる工夫となっています。

 ほかにも雪国では、通常のアスファルト舗装ではマンホール周辺の舗装が剥がれやすくなってしまうことを受け、舗装が剥がれにくい高強度な表層材を合わせて使用することで、マンホール周りの舗装の耐久性を向上させるなどの工夫もおこなわれています。

※ ※ ※

 突然の大寒波襲来により、多くの地域で予期せぬトラブルが発生しています。しかし、そのなかには知っていれば回避できたものが多々あることも事実。例えば、今回ご紹介した雪国仕様のマンホールのように、豪雪地帯ではその地域専用の工夫がなされていることがほとんどです。

 一方で、普段雪が降らない地域では、一切の対策がなされていません。そのため、予期せぬ大雪に見舞われた際は、いつも通りではなく普段以上に慎重に行動することが大切です。

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