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過酷な冬を耐え抜いたクルマはどう洗車すべき? 雪道走行後に気をつけるポイントとは

くるまのニュース 2021年3月3日 17時10分

雪道や雪が溶けた道路を走行すると雨天よりも何倍もクルマが汚れます。すぐに洗車をしたほうがよいのでしょうか。そして、どんなことに注意しながら洗車したほうがよいのでしょうか。

■雪道で汚れてしまった愛車、洗車のポイントは?

 雪道を走るとたいていの場合、雨の日に走行したとき以上にクルマが汚れてしまいます。厳しい冬を耐え抜いたクルマは、どのように洗車するとよいのでしょうか。

 雪には、ちりやほこりが含まれていますが、雪道を走行しているとさらに路上の砂や泥がタイヤによってはね上げられ、車体に大量の汚れが付着します。

 また、路上の凍結を防ぐための凍結防止剤(融雪剤)が付着したり、タイヤチェーン使用により発生する粉塵や鉄粉などがボディに付着したりすることもあります。

 洗車のセオリーは、汚れが上から下へと流れるため、ボディの上から下に向かってたっぷりの水を流して汚れを落とすことですが、雪道を走行したあとの洗車は少し違います。

 雪道を走行するとボディ下部やタイヤハウスなどに雪が大量に付着するため、それらに付着している汚れが雨天時の走行よりも多い状態になります。

 このような場合、通常通りにボディの上部から洗車を始めると、ボディ下部を洗った際にきれいになったボディ上部まで汚れが飛び散ってしまう恐れがあります。

 そのため、雪道を走行したあとは、先に下回りの汚れをしっかり落としておく必要があります。

 とくに凍結防止剤(融雪剤)には、塩化カルシウムや塩化ナトリウムなどが含まれているため、ボディに付着したまま放置すると錆の原因となる場合があります。

 下回りの洗車をするには、通常の水道水の水圧ではなかなかきれいに落とすことが難しいため、家庭用高圧洗浄機を使うか、ない場合は洗車場にある高圧洗車機を使うことをおすすめします。

 高圧洗車機によっては温水やシャンプー液も選ぶことができるので、よりしっかり汚れを落とすことができます。

 また、ガソリンスタンドにある門型洗車機でも下回り洗浄を選ぶことができる機種もありますので、そのような門型洗車機を使うのも効果的です。

 下回りに加えてタイヤハウスの洗車も念入りにします。

 とくにサスペンションやブレーキ回りにも砂や凍結防止剤が付着していることもあるため、水圧やタイヤブラシなどを利用してしっかり汚れを落としていきます。

■雪道走行後は足回りを中心に洗車で対応

 下回りの次はボディです。

 塗装表面には砂や鉄粉が付着していますので、まずはボディの傷をつける要因となる汚れを水などで流したあと、カーシャンプー等をしっかり泡立てて、スポンジ等で凍結防止剤等を含んだ汚れを念入りに落としていきます。

過酷な冬を耐え抜いたクルマはどう洗うべき?

 その際、表面にザラツキが残っている場合は、洗車用粘土クリーナー等を利用してボディについた鉄粉を落とすと、よりきれいに仕上げることができます。

 最後に、ボンネットやドア、リアハッチのすき間など、汚れがたまっている部分も丁寧に水洗いし、凍結防止剤がボディに残らないようにすると安心です。

 なお、洗車機を使う場合、最新の門型洗車機はボディ塗装面へのダメージは少なくなっています。

 しかし、砂などが付着するほど汚れがひどい場合は、門型洗車機のブラシでこする前に高圧洗車機で各部の汚れを落としておいたほうが、よりダメージは低くなるのでおススメです。

※ ※ ※

 雪道を走行したあとに洗車をしないと、見た目が汚いだけではなく、ボディ塗装への影響や錆の発生の原因となる場合があります。雪道走行後は、いつもより念入りに洗車をすることをおすすめします。

 また、洗車はボディチェックの機会でもあります。

 もし飛び石等で塗装に傷を発見した場合は、早めにタッチアップ塗装などをすると、よりボディを長持ちさせることができます。

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