仏ルノーは2021年3月4日、新型5ドアクーペSUV「ARKANA(アルカナ)」の販売を欧州市場で開始すると発表した。フランスでの販売は同年3月10日から開始される。
■日本でも人気になりそうなミドルサイズ・クーペSUV
仏ルノーは2021年3月4日、新型5ドアクーペSUV「ARKANA(アルカナ)」の販売を欧州市場で開始すると発表した。フランスでの販売は同年3月10日から開始される。
新型アルカナは、全長4568mm×全幅1821mm×全高1571mm、ホイールベースは2720mmというボディサイズの5ドア・クーペSUVで、2019年夏にロシア市場で登場したモデルだ。そのアルカナが今回、欧州でも販売を始める。
アルカナの荷室容量は513リッター(E-techハイブリッドは480リッター)とクラス最大級だという。
アルカナにはセグメントで唯一のハイブリッドモデルを用意。フルハイブリッドのE-TECH技術はすでに「クリオ(日本名ルーテシア)E-TECHハイブリッド」に搭載されており、1.3リッター直列4気筒直噴ターボエンジンとモーターを組み合わせる。トランスミッションは6速DCTを組み合わせ、140ps・260Nmを発生する。
フランスでの車両価格は、TCe140 EDC(マイルドハイブリッドモデル・140馬力・6速DCT)の「ZEN」が2万9700ユーロ(日本円で約385万円)、E-TECH 145(フルハイブリッドモデル・145馬力)「ZEN」が3万1200ユーロ(約405万円)、TCe140 EDC「インテンス」が3万2100ユーロ(約415万円)、E-TECH 145「インテンス」が3万3600ユーロ(約435万円)、TCe140 EDC「R.S.ライン」が3万4700ユーロ(約450万円)、E-TECH 145「R.S.ライン」が3万6200ユーロ(470万円)となる。
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アルカナはルノー・日産・三菱アライアンスの「CMF-B」モジュラープラットフォームを採用したクーペSUVだ。
このCMF-Bプラットフォームはルノー「クリオ(日本名ルーテシア)」や「キャプチャー」、日産「ジューク」(現行モデルで日本未発売)や「マイクラ」(海外専用モデル)にも採用されている。
兄弟車として、ルノー・サムスン「XM3」というモデルがあるが、アルカナもXM3と同様、韓国にあるルノー・サムスンの釜山工場でも生産されるという。
ルノーのSUVラインナップとしては、全長4135mmの「キャプチャー」および全長4450mmの「カジャー」、全長4673mmの「コレオス」(日本未発売)があるが、アルカナも今後グローバルに展開していく。
アルカナの日本での登場はあるのだろうか。ルノー・ジャポンは「具体的なスケジュールはありませんが、日本導入の可能性はあります」とのことだ。
全長4568mm、全高も1571mmと、日本の道路事情でも使いやすそうなアルカナ。スタイリッシュなクーペSUVだから、日本に導入されれば人気になりそうな1台だ。