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商用車でも個性爆発? 見た目や中身が面白いユニークすぎる国産商用車とは

くるまのニュース 2021年3月11日 14時50分

まるで軍用車を思わせるデザインの商用車が実在した!? 見た目や中身が面白い個性派商用車を紹介します。

■スポーティさなら負けない!? ロータリーエンジン搭載の商用車とは

 一般的に商用車といえば、シンプルで飾り気のないデザインというイメージが強く、質実剛健なモデルが多い印象があります。しかし、過去の国産メーカーの商用車を振り返ると、個性的なモデルも存在していたといいます。いったい、どんなモデルがあったのでしょうか。

 まず、見た目がユニークな商用車として思い出されるのがダイハツ「フェローバギィ」です。

 ドアのないフルオープンのボディで、2人乗りバギーのような見た目ではあったものの登録は軽トラック(軽商用車)でした。

 フロントウインドウは可倒式で、大型のロールバーとグリルガードを装備。ただし10インチタイヤの採用により最低地上高は高くなく、駆動方式もFRとなっていました。

 コンセプトモデルとして出展された第5回東京モーターショー(1968年)の反響を受けて1970年に発売されましたが、台数を100台に限定したうえでの市販化でした。

 また、ホンダが1970年に発売した「バモスホンダ」も、フェローバギィと同様、ドアや金属製ルーフのないユニークなデザインの軽トラックでした。

 ホンダの現行軽トラックである「アクティトラック」の前身にあたるモデルだった「TN360」をベースにした派生車種として登場。

 2人乗り仕様・4人乗り仕様・4人乗りフル幌仕様が設定され、シートやメーター類は防水設計が施されるなど、軍用車を思わせるユニークな商用車でした。

 台数限定ではなく普通に販売されたものの、奇抜なデザインゆえ販売面では苦戦し、3年で生産を終了しています。

 また、中身(メカニズム)がユニークだった商用車としては、マツダが1974年に発売した「ロータリーピックアップ」が挙げられます。

 北米専用モデルとして登場し、シングルキャブのピックアップトラック「プロシード」をベースに、2ローターの13B型ロータリーエンジンを搭載。

 あわせてフェンダーの拡大やフロントディスクブレーキの採用など、トラックでありながらスポーティに仕立てられたクルマでした。

 誕生した背景には、当時マツダが進めていたロータリーエンジン搭載車のフルラインナップ化があるといわれています。

 近年の日本の商用車は、軽トラックを中心にOEMモデルとして取り揃えるメーカーが多いものの、過去には見た目や中身が特徴的な商用車もあったといえるでしょう。

 それではここでクイズです。

 日産が1989年に発売した個性的なデザインの商用車で、いわゆる「パイクカー」のひとつに位置づけられていたモデルの名前は次のうちどれでしょうか。

【1】パオ

【2】フィガロ

【3】エスカルゴ

【4】Be-1

※ ※ ※

 正解は【3】のエスカルゴです。

 エスカルゴは、フロントフェンダーの中央付近からルーフ後端にかけて伸びやかに描かれる丸いシルエットが特徴。

 空間効率を考えると四角いボディの方が効率的ではあるものの、車名のとおりカタツムリのようなフォルムとしたことでインパクト抜群なデザインとしました。

 殻の部分にあたる荷室側面をペイントすることで、注目度の高い宣伝スペースにできることも特徴です。

 内装も個性的で、シフトノブ、ウインカーレバー、ワイパーレバーは統一感のあるデザインとなっています。

 ちなみにエスカルゴ以外の【1】【2】【4】は乗用車となりますが、前述した日産の4台はいずれも1980年代後半から1990年代前半に登場した日産のパイクカーシリーズにあたるクルマで、レトロかつユニークなデザインが特徴です。

※クイズの出典元:くるまマイスター検定

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