人気軽自動車といえばホンダ「N-BOX」が挙げられます。2020年時点で軽自動車市場で6年連続、登録車を含めて4年連続で日本で1番売れているクルマとなっていますが、同年12月のマイナーチェンジ後にはユーザーからどのような反響だったのでしょうか。
■マイチェン後のN-BOXにどんな反響がある?
昨今、人気が高い軽自動車市場。なかでも、ホンダ「N-BOX」は2020年でもっとも売れたクルマです。
同年12月24日にマイナーチェンジを実施していますが、ユーザーからはどのような反響なのでしょうか。
今回のマイナーチェンジでは、標準仕様とカスタム仕様ともに内外装を刷新。
さらに、両仕様にて新たに「コーディネートスタイル」という内外装に専用加飾を施したグレードも設定されました。
安全装備面では、先進安全運転支援システム「ホンダセンシング」において、後方誤発進抑制機能にも用いるセンサーを4個へ増設。
後方の障害物の接近を検知し、ドライバーに知らせるパーキングセンサーシステムを追加しています。
車線維持支援システムなどの各機能においては、高速道路などの高速域(120km/h)まで対応。
パワートレインでは、ターボエンジンに燃料蒸発量を抑制するジェットパージシステムを採用することで、環境対応が強化されました。
また、CVT制御が変更されたことでアクセル開度がリニアに反応するほか、状況に応じて適正なエンジンブレーキや快適な加速をおこなうステップダウンシフト制御を採用。細かな部分ではシフトポジション表記が「L」から「S」に変更されています。
では、マイナーチェンジ後のN-BOXについてユーザーはどのような反響なのでしょうか。
ホンダによると、人気なグレードは「1位:N-BOX Custom L、2位:N-BOX L
、3位:N-BOX G」だといい、「装備や価格帯でバランスが取れているからではないか」と説明しています。
また、標準とカスタムの比率では「N-BOX:42%、N-BOX Custom:58%」とカスタムを好むユーザーが上回っているようです。
パワートレイン比率では、「NA(自然吸気):68%、ターボ32%」となり、ホンダは「街中での使用が多いためか、NA率が高いといえる」といいます。
■日本で「N-BOX」が1番売れているのは意外にもあの県!?
では、N-BOXの購入属性ではどのような特徴があるのでしょうか。
購入者の男女比率では「男性:45%、女性:55%」と女性ユーザーが高く、地方部でのセカンドカー需要が影響していると見られます。
また、購入者の年齢層では、次のとおりです。
・20代以下:10%以下
・30代:12%
・40代:20%
・50代:22%
・60代:18%
・70代以上:11%
この結果について、ホンダは「とくに突出した年齢層はなく、幅広い年齢層のお客さまに購入いただいています」と説明しています。
N-BOXは、2020年時点で軽自動車市場で6年連続、登録車を含めて4年連続で日本で1番売れているクルマとなっています。
では、N-BOXが多く売れている都道府県はどこになるのでしょうか。ホンダによると、次のような状況です。
・1位:愛知県
・2位:埼玉県
・3位:大阪府
この結果は、マイナーチェンジ後の各地域の販売状況だといいますが、愛知県がもっとも売れてるようです。この要因について、愛知県内のホンダ販売店は次のように説明しています。
「愛知県は昔から軽自動車がもっとも売れる県だといいます。それもあってN-BOXシリーズは好調を維持しています」
実際に全国軽自動車協会連合会が公表した「軽四輪車県別新車販売台数(2020年暦年)」では、愛知県は8万5807台を記録して、2位埼玉県の6万9380台に大きく差を付けています。
※ ※ ※
このように、N-BOXは幅広い世代で支持されていることや、軽自動車が人気の県で売れていることなどが複数年継続して販売台数No.1を死守出来る要因なのかもしれません。