2021年3月31日に日産の中東法人は、新型「パトロールNISMO(2021年モデル)」を世界初公開しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■日産最強SUV爆誕!? 「パトロールNISMO」ってどんなクルマ?
日産の中東法人は、大型3列SUVの「パトロールNISMO(2021年モデル)」を2021年3月31日に世界初公開しました。
日本には導入されていないパトロールですが、さらにNISMO仕様とはどのようなモデルなのでしょうか。
初代パトロールは、1951年にデビュー。2021年で誕生70周年を迎えたことを記念して、今回発表されたパトロールNISMOが中東地域の限定で発売されます。
新型パトロールNISMOは、ドバイで開催されている「Expo 2020ドバイ」のバーチャルイベントでお披露目。日産は、「印象的なエクステリアに高級車の洗練性とスポーツカーの爽快なパフォーマンスを兼ね備えている」と説明しています。
2021年モデルとなった新型パトロールNISMOは、モータースポーツブランドとしての日産の伝統と、高性能車を愛する中東ユーザーの長年の声を反映しています。
日産の象徴であるパトロールのプレミアム感と、パワーアップした動力性能や優れたハンドリングから得られる爽快感を同時に求めるユーザーのニーズや期待に応えるために開発されました。
フロントデザインは、ハニカム構造の立体的なメッシュを採用した新しいフロントマスクとVモーショングリル、水平方向のクロームラインが存在感を際立たせています。
リアデザインは、車幅を強調するためにシンメトリーなバンパーとし、ダーククロームのインサートと新しいテールランプを採用。また、日産のF1マシンからヒントを得たLEDリアフォグランプを搭載し、悪条件のなかでブレーキランプと同じ明るさで発光します。
また、NISMOの特徴である赤いラインがモデルのベース部分の外周を覆い、その輪郭をより強調。
内装は、豪華でありながらNISMOのレースの血統を表現しています。ゆったりとしたフロントシートは、ドライバーがクルマと一体になれるように配慮されており、プレミアムな品質とクラフト感のあるキルティングは、パフォーマンスとラグジュアリーさを演出しました。
NISMOの最新のデザインのひとつである、レーシングカーに採用されているアルカンターラファブリックとサイドレザーの組み合わせが内装の豪華さを際立たせています。
■日産最強SUV「パトロールNISMO」は428馬力!? 気になるスペックは?
新型パトロールNISMOは、モータースポーツにインスパイアされたエアロダイナミクスとスタイリング、強化されたハンドリング性能と比類なき俊敏性をドライバーに提供します。
開発に関わったチームは、日産「GT-R」のエンジンを横浜のエンジン工場で手作りすることを許された4人のマスターエンジンビルダーです。
新型パトロールNISMOの5.6リッターV型8気筒エンジンは、マスターエンジンビルダーによってチューニングされ、最高出力428馬力と最大トルク560Nmを発揮します。
また、動力性能も大きく向上。フロントバンパーにサイドダクトを追加することで、ゼロリフトフォースを実現。また、大容量の熱源を採用することでブレーキ性能を向上させました。
さらに、ボディ構造の強化により高速走行時のハンドリングを向上させているほか、ビルシュタイン社製のショックアブソーバーを採用したチューニングサスペンションにより、よりスポーティなハンドリングも実現しています。
安全・快適面では、最新のニッサン・インテリジェント・モビリティ技術を採用し、ドライバーに運転中の安心感を提供します。
最新技術として、「歩行者検知機能付きインテリジェントエマージェンシーブレーキ」、「インテリジェント前方衝突警告」、「スマートリアビューミラー」、「ハイビームアシスト」を搭載。
また、Apple CarPlayへの対応、ワイヤレス充電機能、USB-AおよびUSB-Cを含むUSBポートなどが装備されます。
新型パトロールNISMOは、2021年4月より中東全域で販売を開始は38万5000AED(約1160万5474円)からとなり、価格は市場ごとに異なります。
※記事初出時より、本文に誤字がありましたため訂正いたしました(4月1日午後12時30分)