トヨタの中国法人は、2021年4月12日に同月19日から開催される「上海モーターショー」にて、同社「ハイランダー」とその姉妹車「クラウンクルーガー」を発表することを明かしています。
■トヨタ「クラウンクルーガー」のデザインに意外な回答
中国のSNSでは、トヨタ「ハイランダー」に「クラウン」の王冠エンブレムを付けた「クラウンクルーガー」というモデルが話題となっています。
実際にトヨタの中国法人は4月19日から開催される「上海モーターショー」にての発表をアナウンスするなどその全容に注目が集まります。
では、日本のユーザーは「クラウンクルーガー」にどのような印象を持っているのでしょうか。
このクラウンクルーガーは、日本で発売されているセダンの「クラウン」と関係性はほぼありません。
しかし、クラウンの名称を使用していることもあり、ユーザーからは大きな反響があったのは事実です。
では、今回のクラウンクルーガー自体にはどのような反響があったのでしょうか。
くるまのニュースでは、SNSにてクラウンクルーガーのデザインに関するアンケートを実施。その結果は以下のとおりです。
・かなり好み:6.1%
・まぁまぁ好み:13.6%
・普通:18.2%
・あまり好みではない:16.7%
・まったく好みではない:45.5%
このように半数近くのユーザーが「好みではない」という回答となりました。
また、クラウンクルーガーに関して、クロスオーバー化(SUV化)に反対する声が多く見られました。
しかし、このクラウンクルーガーは北米や欧州などで展開されるハイランダーと外観デザインは大きく変わらず、クラウンの王冠エンブレムが装着されているほどの違いです。
ハイランダー自体に関しては、ボディサイズが全長5mを超える3列シートSUVで、日本で販売はされていません。
日本で販売される「RAV4」や「ハリアー」と同じGA-Kプラットフォームを用いた三兄弟として世界的に人気の高いモデルです。
そのため、「ハイランダーを日本で販売して欲しい」という声も一定数ありますが、そこにはクラウンの名称は必要ないようです。
ハイランダーに関して、並行輸入車を取り扱う店舗のスタッフは次のように話しています。
「日本で販売されていないハイランダーに関心を持たれるお客さまは割と多くいる印象です。
RAV4やハリアーは街中で見かけるので、『ハイランダーを検討した』という声もありました」
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日本でも一定数の人気を誇るハイランダーですが、そこにクラウンブランドを加わるということに賛同するユーザーは必ずしも多いとはいえないようです。
初代クラウンが登場して2021年で66年目。長い月日をかけて築き上げたブランドの活用法は慎重になるべきなのかもしれません。