ホンダ新型「ヴェゼル」のフル装備仕様は果たしていくらになるのでしょうか。最上級グレード「e:HEV PLaY」で検証します。
■パイオニア製パワーアンプユニット採用の「プレミアムオーディオ」とは?
ホンダが2021年4月23日に発売した新型「ヴェゼル」は、3月15日から4月19日までの受注台数は1万7000台と月販目標台数の5000台を大きく上回る人気ぶりを見せています。
2代目モデルとなった新型では内外装が刷新されているほか、ガソリン仕様が1グレードでハイブリッド仕様(e:HEV仕様)が3グレードというハイブリッド重視のグレード構成も話題です。
そんな新型ヴェゼルですが、最上級グレードにオプションをフル装備した仕様では、合計価格はいくらになるのでしょうか。
今回、新型ヴェゼルの最上級グレードに装着可能なメーカーオプションをすべて装着したフル装備仕様を検証していきます。
まず新型ヴェゼルの最上級グレードは「e:HEV PLaY」と呼ばれるもので、トリコロールの差し色が差し込まれた内外装や、明るいグレージュの内装色が特徴的です。
e:HEV PLaYはFF専用のグレードで、価格(消費税込、以下同様)は329万8900円となります。上から2番目のグレードである「e:HEV Z」にはFF仕様のほかに4WD仕様もありますが、4WD仕様の価格は311万8500円なので、e:HEV PLaYの方が上級といえます。
そんなe:HEV PLaYには、選択できるメーカーオプションが大きくふたつ存在します。
ひとつは2トーンのオプション有償色です。e:HEV PLaYはモノトーンのボディカラーの設定がなく、2トーンのボディカラーのみ5色設定されます。
5色のうち4色はオプション有償色ですが、そのなかで「プレミアムサンライトホワイト・パール&ブラック」の組み合わせはもっとも高額な4万9500円に設定されています。
そしてもうひとつのメーカーオプションがプレミアムオーディオとマルチビューカメラシステムのセットオプションです。
新型ヴェゼルのプレミアムオーディオは、パイオニア製のパワーアンプユニットを採用。
「アーティストの創り出した音楽をそのまま再現すること=原音再生」を目指し、コンパクトな車体に合わせて専用設計された独自のオーディオシステムで、臨場感あふれるサウンドスケープ(音景)を楽しむことが可能となります。
すべて独立駆動となる10ch出力で、さらにホンダの音響エキスパートによるきめ細かなチューニングが施されることで、こだわりの音質が実現されました。
マルチビューカメラシステムは、クルマを真上から見下ろしたような映像がディスプレイに映し出されることで、駐車時の周囲の確認を補助する機能です。セットオプション価格は12万7600円です。
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今回、新型ヴェゼルに装備したメーカーオプションは全部でふたつです。ここに、ディーラーオプションとして定番のフロアマット(フロアカーペットマット)を加えると、装備の一覧は次のようになります。
●メーカーオプション
・有償色:プレミアムサンライトホワイト・パール&ブラック(4万9500円)
・マルチビューカメラシステム+プレミアムオーディオ(12万7600円)
●ディーラーオプション
・フロアカーペットマット スタンダード(3万404円)
以上の装備を選択した新型ヴェゼル e:HEV PLaYの車両価格は、350万6404円となりました。
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新型ヴェゼルのe:HEV PLaYグレードは、最上級グレードということもあり多くの装備が標準装着されている点も嬉しいポイントです。
コネクティッドサービスに用いるHonda CONNECTディスプレイとセットでETC2.0車載器が標準で装備されるほか、ハンズフリーアクセスパワーテールゲートやワイヤレス充電なども装備。
メーカーオプションをあれこれ追加しなくても快適装備がひととおり揃っているのが特徴といえるでしょう。