スバルのスポーツセダン「WRX」の新型モデルが2021年に登場するといわれていますが、そんななかオーストラリアでは現行モデルの最後の限定車として「WRX STI EJ25 ファイナルエディション」が登場しました。
■オーストラリアで「WRX STI」の最後の限定車登場!
スバルのスポーツセダン「WRX」の新型モデルが、2021年にも登場するのではないかとウワサされています。
日本国内では、2019年12月のEJ20型エンジンの生産終了にともない「WRX STI」が終了。最後の限定車として発売された「EJ20 ファイナルエディション」は、555台の枠を大幅に超える応募が集まるなど話題になりました。
そしてFA20型エンジンにCVTを搭載した「WRX S4」についても2021年1月に生産終了となり、次期モデルの投入準備が進められているとみられます。
海外では、オーストラリアで「WRX STI EJ25 ファイナルエディション」が2021年4月に限定販売されました。
オーストラリア仕様のWRX STIには2.5リッター水平対向4気筒ターボエンジンが搭載されており、そのエンジン型式から「EJ25 ファイナルエディション」と名付けられています。
EJ25 ファイナルエディションは最上級グレードの「WRX STI スペックR AWD」をベースとし、内外装やエンジンに専用バッジを装着。
フロントグリルにはチェリーレッドのアクセントが施され、リアにはブラックの「WRX」エンブレムが装着されるなど、最後を飾るアイテムが盛り込まれました。
さらに、ゴールドのBBS製19インチアルミホイールやSTIのロゴが入ったシルバーのブレンボ製ブレーキキャリパーを搭載。ブラックのドアミラーカバーとシャークフィンアンテナも備わります。
インテリアは、シルバーのハイライトが施されたレカロのバケットシート(フロント)やシルバーのシートベルトおよびステッチを採用。カーボン調のインパネや赤いSTIプッシュスタートボタンが特別感を演出しました。
WRX STI EJ25 ファイナルエディションは75台のみが販売され、それぞれにシリアルナンバーが刻まれます。
ボディカラーは、WRXブルーパール(50台)、クリスタルホワイトパール(15台)、クリスタルブラックシリカ(10台)の3色で、30台はオンラインで、残りはSTIネットワークを通じての販売となりました。
■次期WRXはどんなデザインで登場する?
新型WRXの登場が期待されていますが、次期モデルを示唆するコンセプトモデルとして、「ヴィジヴ パフォーマンス コンセプト」(東京モーターショー2017出展)と「ヴィジヴ パフォーマンス STI コンセプト」(東京オートサロン2018出展)があります。
コンセプトモデルは、2020年10月にフルモデルチェンジして登場した新型「レヴォーグ」のような「コ」の字のヘッドランプに六角形のヘキサゴングリルを装着。ボンネットにはエアインテークが設けられていることから、ターボエンジンが搭載されるのは間違いないでしょう。
北米の3列シートSUV「アセント」に搭載されている2.4リッターターボエンジンをチューニングして搭載する可能性が高いと見られていますが、詳細は明らかになっていません。
また、ヴィジヴ パフォーマンス STI コンセプトはSTIのノウハウが注入されたモデルで、大型リアウイングやフロント・サイド・リアにかけて装着されたエアロパーツなどにより、スポーティな走りを予感させるデザインが特徴的です。
WRX STIは従来モデルと同様に6速MTを用意しているといわれていますが、2021年11月以降に発売される新車には衝突被害軽減ブレーキの搭載が義務化されます。
MTに対応可能な衝突被害軽減ブレーキもしくは「アイサイト」の開発が不可欠となることから、まずはWRX S4が発売され、WRX STIはあとから追加されると予想されます。