NEXCO中日本は、東名高速道路の「大和トンネル(神奈川県大和市)」の拡幅工事が完成したと2021年7月9日に発表しました。これに伴い、大和トンネルを含む付加車線の一部運用が2021年7月14日6時から開始されます。
■日本イチの渋滞メッカが変わる! 大和トンネルの拡張工事完了!
2021年7月9日、NEXCO中日本は東名高速道路の「大和トンネル(神奈川県大和市)」の拡幅工事が完成したことを発表しました。
これにより、2021年7月14日6時から大和トンネルを含む付加車線の一部運用(上り線約3km、下り線約2km)が開始されます。
国土交通省は、2019年に「高速道路の交通状況ランキング」を発表しています。
これは渋滞が多い場所を上り・下り(内回り・外回り)別に、IC(インターチェンジ)やJCT(ジャンクション)間で集計したもので、上位5箇所は下記の通りです。
●1位:東名高速道路「海老名JCT~横浜町田IC(上り)」
●2位:中央自動車道「調布IC~高井戸IC(上り)」
●3位:東名高速道路「東名川崎IC~東京IC(上り)」
●4位:東名高速道路「横浜町田IC~海老名JCT(下り)」
●5位:東京外環自動車道「外環三郷西~草加(内回)」
このなかで、1位と3位の同区間は全国でも有名な渋滞のメッカとしても知られており、なかでも大和トンネルを起因とする渋滞はテレビやラジオでも「大和トンネルを先頭に●●kmの渋滞が発生しています」と聞くことが多い場所です。
この区間は、1日平均13万台が通行する日本屈指の重交通区間であることに加えて、アップダウンが多いことや大和トンネルによる速度低下などの影響で渋滞が慢性化しています。
そのため、渋滞メッカの大和トンネルに関して、NEXCO中日本は横浜町田IC~海老名JCT間の渋滞対策として付加車線設置事業(上り線約4km、下り線約5km)を進めていました。
大和トンネルの拡幅工事に関して、NEXCO中日本は次のように説明しています。
「この区間は、全国の高速道路のなかでも渋滞が激しい箇所のひとつであり、今回の付加車線の設置により交通容量が増加することで、大和トンネル付近を先頭とした渋滞の緩和が期待されます。
なお、大和トンネルより東京側の区間(上り線約2km、下り線約3km)につきましては、一部箇所で工事着手に向けた協議を継続しており、今後、拡幅工事を進める予定です。
この区間の運用開始時期については、工程の見通しが立った段階であらためてお知らせします」
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今回、大和トンネルの拡幅工事が完成したことで、大和トンネルを起因とする渋滞の解消に期待が掛かります。