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ロールス・ロイス新型「ゴースト」をマイルドVIP仕様に 「スポーフェック」の上品エアロと勇ましい排気音

くるまのニュース 2021年8月29日 8時30分

「ポスト・オピュレンス」をコンセプトにした新型「ゴースト」ですが、下品にならない程度にカスタムしたいという要望に「スポーフェック」が応えてくれました。パワーも114馬力アップしています。

■ロールス「ゴースト」をスポーツVIPにカスタマイズ

 ドイツに本拠を構えるノビテック・グループのスポーフェック・ブランドから、ロールス・ロイス「ゴースト」をベースとしたニューモデルが発表された。

 初代ゴーストは2009年に登場。「ファントム」よりもコンパクトなパーソナルユースにも最適なロールス・ロイスを求めていたカスタマーからの高い支持を獲得し、ロールス・ロイス史上もっとも成功したモデルである。

●ノーマルから114馬力アップ

 そのゴーストが、2020年にフルモデルチェンジ。さっそくスポーフェックは新型ゴーストに、さらに優れたドライビングダイナミクスと贅沢なエクステリア、そしてインテリアを与える。

 まずはフロントに搭載されるエンジンの詳細から解説することにしよう。ベースとなる新型ゴーストの6.75リッターV型12気筒ツインターボエンジンは、ECUやツインターボのシステムをチューニングすることで685psの最高出力と958Nmの最大トルクにまでパワーアップしている。ノーマルのエンジンが571psの最高出力と、850Nmの最大トルクということを考えると、そのエクストラは相当に大きい。

 静止状態から100km/hまでの加速に必要な時間は4.5秒。一方、最高速は車重の大きさを理由に250km/hの電子リミッターによって制御されている。

 またスポーフェックからはオプションで、アクティブに制御された排気フラップを備えたステンレス製のスポーツ・エグゾーストが用意される。これによってドライバーは、リモートコントロールスイッチを使用することで、コックピット内から非常に魅力的なエグゾーストサウンドを選択することができるようになる。

●「ゴースト」にスポーティをプラス

 スポーフェックの開発チームはまた、新型ゴーストにスポーティでエレガントなエクステリアを与えるべく、上品なスタイルかつ優秀なエアロダイナミクスを持つ、ボディワークコンポーネントを開発。これらのコンポーネントはすべて、軽量かつ高強度なカーボンファイバーを素材としている。もちろん、ゴーストのスタンダードとロングの両ホイールベースに対応している。

 スポーフェックのデザインした新しいフロントフェイシアは、ロールス・ロイスに新鮮な顔を特徴づけている。大きなエアインテークは視覚的な特徴となっており、また高速でのフロントアクスルリフトを低減し、走行安定性をさらに最適化している。

 ロッカーパネルは、スタンダード、ロングともにカスタマイズされた仕様で提供される。さらにリアフェイシアとリップスポイラーがスポーフェックによる独自のパーツとなる。これらによって新型ゴーストの外観はさらにスポーティなものになった。

 ホイールはお馴染みのVossen製で、外側のフランジまで伸びる9対のスポークをデザイン上の大きな特徴とする「SP2」をチョイス。サイズは22インチ径で、これにフロントは265/35ZR22、リアには295/30ZR22サイズのタイヤを組み合わせる。

 ちなみにスポーフェックのCAN-Tronicサスペンションモジュールは、この22インチタイヤで作動するように調整されていることはいうまでもない。エアサスペンションの新しいプログラムにより、車高は最大で40mm低下できる。

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 新型ゴーストのオーナーにとって、カスタマイズの選択肢は数少ない。純正デザインのようなエアロパーツにホイールを組み合わせたスポーフェックのカスタムは、やりすぎない大人のカスタムとして、新型ゴーストのオーナーを満足させるに違いない。

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