2021年秋に発売予定のトヨタ新型「GR86」ですが、登場前に各社からカスタムパーツがお披露目されています。新型GR86にはどのようなカスタムが施されるのでしょうか。
■新型GR86用に開発されたカスタムパーツとは?
トヨタのFRスポーツカー「86」がフルモデルチェンジして新型「GR86」が登場します。
同車はトヨタとスバルが共同開発をおこなっており、兄弟車のスバル新型「BRZ」は2021年8月に発売されました。
新型GR86は同年秋に発売予定となっていますが、すでに各社からカスタムパーツやチューニングパーツがお披露され、話題となっています。
そこで新型GR86のカスタムカーを一挙紹介します。
●GR
新型GR86は、トヨタのモータースポーツ部門が手掛ける「GR」ブランドのモデルとなりますが、さらにGRパーツを装着することで、より存在感のあるカスタムを実現しています。
GR86用のGRパーツは「Stylish Street Sports」をテーマに空力から操安性まで車両全体を高次元で調律させました。
また、ワインディングから街乗りまで心地良く駆け抜けられるハンドリングを追求しています。
パーツ構成は、「GRフロントスポイラー」や「GRサイドスカート」「GRリヤバンパースポイラー」はブラックアウトされたカギ爪形状とし、全体の統一感を図っています。また、「GRトランクスポイラー」や「GRスポーツマフラー」がリアから見た存在感を強調します。
内装はマーブルカーボン柄を採用し、上質でスポーティテイストを表現しました。
そのほか、「GRサスペンションキット(全長超正式)」や「GRモノブロックブレーキキット」、「GRクイックシフトレバー」など、ハンドリング性能やコントロール性を向上させるパーツも盛り込まれています。
●SARD
スーパーGTなどさまざまなモータースポーツで活躍するSARDのカスタムは、初代86の前期モデルを手掛けたデザイナーとタッグを組んで開発されたといいます。
新型GR86では、「GT1 パフォーマンスエアロキット GR86」としてフルエアロキットを設定。
フロントバンパーやフロントフェンダーガーニッシュ、サイドステップ、リアフェンダーガーニッシュ、リアコーナーエアロデバイスを備え、デザイン性もさることながら、走行安定性も向上させます。
さらに、GTウイングや丸型LEDテールランプを組み込んだリアコンビネーションランプもラインナップされます。
●BLITZ
チューニングパーツの開発・販売をおこなうBLITZが手掛けるのは、ダイナミックなエアロパーツを装備する新型GR86です。
「ストリートを安心して走行してもらう」をコンセプトに、カスタマイズの楽しさと安全性を両立させました。
個性を主張するフロントマスクや、BLITZのカスタムパーツでは、フロントにブリスターフェンダー、リアにはオーバーフェンダーを装着。
内装では、レッドアクセントが映えるサイドブレーキレバーやシフトノブに加え、水・油温・油圧を表示するアナログ3連メーターも備えるなど、見て楽しい、乗って楽しいカスタムが施されました。
■個性豊かな新型GR86のカスタム
●TOM’S
トヨタのモータースポーツ部門を手掛けるTOM’S(トムス)は、「SPORTSを研ぎ澄ます」というテーマのもと、新型GR86をカスタムしました。
スタイリングパーツとして、ブラックの「フロントディフューザー」と「フロントバンパーガーニッシュ」に加え、バンパー先端にはボディ同色の「フロントノーズ」を装着。低重心を感じさせるデザインです。
リアはブラックの「リアアンダーディフューザー」と「トランクリッドスポイラー」を備えるとともに、青い焼き色が美しいエキゾーストシステム「トムス・バレル」を搭載。純正とは違い、左右4本出しマフラーがスポーティさを演出しています。
サイドにもデュフューザーを装着していますが、トムスカスタムではオーバーフェンダーを装備してワイルド感を強調しました。
なお、鮮やかなオレンジのボディカラーはGR86のルーツとなる「レビン/トレノ」の初代モデル「TE27型」をオマージュしたといいます。
●TRUST
チューニングパーツメーカーのTRUST(トラスト)は、新型GR86向けに「CONCEPT GReddy VERSION」を開発しました。
エアロパーツは、ウェットカーボン仕上げのフロントスポイラーとサイドスカートのほか、リアディフューザーやリアウイング(GTウイング)を装着。
GReddyが培ってきたアグレッシブなターボパワーとスタイルを崩さない精悍なエクステリアで、ドライビングの楽しさをもたらす一台だといいます。
さらに、レーシーなデザインでありながら、車内のコモリ音にも配慮したスポーツマフラー「パワーエクストリーム3」に加え、GReddyターボキット「T620Z RX」、ブレーキキット「D2キャリパーキット6POT&4POT 前後:356φローター」などもラインナップされるようです。
●HKS
チューニングパーツメーカーのHKSは、現代に輝くピュアスポーツカーに新たな価値を与えるカスタムを目指したといいます。
外観には、空力解析をもとにデザインされたエアロパーツ「HKSボディキットタイプS」、インテリアには、HKSオリジナルのカーボンシフトノブとフロアマットを導入しています。
吸気系には吸気抵抗を削減しつつインテークサウンドが楽しめる「SUPER POWER FLOW」、排気系には軽量化とエンジンとのマッチング、音にこだわった「Hi-Power SPEC-L II」、冷却系にはサーキット走行に欠かせない「HKS エンジンオイルクーラー」といった各種パーツを備えました。
●CUSCO
クスコは、チューニングパーツの開発・販売のほかに、ラリーやドリフト競技といったモータースポーツ活動などをおこなうブランド。
クスコGR86コンセプトは、ラリーカーをイメージしつつ、競技以外のスポーツ走行・ストリートにも対応するパーツを装備しています。
車高調サスキットとして、「全長調整式車高調整」と「減衰力40段調整」に対応したCUSCO streetシリーズの最上級モデル「CUSCO street ZERO A」を装着。
また、ボディ補強パーツとしてフロント/リアのストラットバーや各種パワーブレース、リアデフマウント補強バーが備わります。
駆動系パーツとして、トラクション性能をアップさせる「CUSCO LSD Type-RS」、ORCクラッチキット・フライホイール試作品、容量アップデフカバー、ドライブシャフト遮熱板などを装備しました。
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初代86ではアフターパーツが数多く発売され、その市場を活性化させる役割も果たしましたが、新型GR86においてもカスタム業界が早くも盛り上がりを見せているようです。