数多くある名車のなかでも人気が高いトヨタ「2000GT」。生産台数が少ないことから、現存するほとんどはノーマル状態で維持されています。しかし、SNSではカスタマイズした2000GTがお披露目されています。
■トヨタの名車「2000GT」をカスタムしてみた! デジタルで!
トヨタ「2000GT」は数ある国産名車のなかでも有名なクルマです。近年では、国産旧車が海外でも人気が高くなり、オークションなどでは高額で取引されています。
とくに2000GTのファンは多いといわれており、実車は手に入れることが出来ないながら、カスタマイズイメージがいくつかSNSにて公開されています。
1967年から1970年とわずか3年余りしか販売されなかった2000GT。
エクステリアは「ロングノーズ・ショートデッキ」と呼ばれるスタイルかつ曲面を多用した流麗なファストバックとなっています。
エンジンは2リッター直列6気筒DOHCに3連キャブレターを組み合わせ、最高出力150馬力を発揮。
これにより、最高速度220km/h、0-400m加速15.9秒、0-100km/h加速8.6秒という当時の世界トップクラスの動力性能を達成しました。
販売途中で、フロントマスクのデザイン変更などがおこなわれましたが、1970年の販売終了までに生産されたのは337台でした。
販売終了から50年経った2020年7月にはTOYOTA GAZOO Racingが「GRヘリテージパーツプロジェクト」として2000GTの補給部品を復刻販売するなど、現在でも多くのファンが存在しています。
今回、発見された2000GTのカスタマイズイメージは、Instagramの「Brad Builds」にて公開されています。
前述のように曲面を多用しているボディデザインが特徴の2000GTですが、Brad Buildsのカスタマイズは、フロントバンパー部分を地面まで延長したようなエアロを装着。
さらに、そのフロントバンパーはフロントフェンダーに繋がる形でデザインされており、白いボディカラーと追加された黒いバンパー&フェンダーの対比が印象的です。
実は、フロントのバンパー&フェンダーはそのままサイドスカート、そしてリアフェンダーに繋がっており、リアを除いてボディを大きく囲う形で装着されているようです。
これにより、グラマラスなボディラインはワイド&ローを強調した形となりました。
また、ホイールはメッキ調のものが装着されているほか、フロントタイヤは大きくハの字に角度を付けているなど、製作者のこだわりが見て取られます。
なお、製作者は2000GTのカスタマイズについて「私はいつも2000GTに憧れていました。これまで、いくつかのバージョンを作りましたが、実際に投稿するほど気に入ったのはこれが初めてでした」とコメントしています。
2000GTは生産台数が少ないため、現存するそのほとんどはノーマルに近い状態となっています。
しかし、アニメやゲームなどではカスタマイズされることもあり、実車では畏れ多くて出来ないことでも、デジタルの世界では自分好みの1台が作れるという部分では、今後も2000GTのカスタマイズがお披露目されるかもしれません。