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走行中の「ウォッシャー攻撃」で嫌がらせ!? 車間近すぎ“あおり運転”が原因? 迷惑行為の実態とは

くるまのニュース 2021年12月7日 7時10分

前方のクルマが噴射したウインドウォッシャー液が、自車のクルマまでかかることがあります。走行中はさらに勢いよく液がかかることがありますが、どういう状況なのでしょうか。

■前走車からウォッシャー攻撃 なぜ?

「前のクルマにウインドウォッシャーを掛けられた。激オコ!」という話がSNSを中心にネット盛り上がっている。

 詳しい状況は不明ながら、前のクルマが2回もウインドウォッシャーを出し、自分のクルマに掛かったということのようだ。

 走行中か、それとも停止中か、はたまた走っていればどんな速度なのか。さまざまな点から検証してみたい。

 まず「被害者」に何の問題も無いケースから考えていく。

 古いクルマだとウインドウォッシャーの吹き出し口が「明後日の方向」を向くこともあり、屋根を飛び越えて後続車に掛かる。これは単純に迷惑だ。

 ただ1度出せば窓ガラスに掛からないことが明々白々のため、2度チャレンジするとは思えない。2回もやられた場合、おそらく悪意があると思われます。

 続いて走行中にウインドウォッシャーを出すケースだけれど、これはまあまあある。

 逆光でフロントガラス汚れていたりしたら、ウインドウォッシャー出しながらワイパー動かす。ただその場合、走行中にはあまりやらない。

 出した途端、自車のフロントウインドウにウォッシャー液が掛かって前が見えなくなるから、基本的に信号待ちなどでおこなう。

 ちなみに、停止中はもちろん、走行中にウインドウォッシャーを出しても普通の車間距離を確保していたら街中だと後続車にまではほとんど届かない。

 そもそもウインドウォッシャーはフロントガラスを狙っていることから、ガラスの汚れを落とそうとする程度の噴射量であれば、前のクルマのウインドウォッシャーが後ろのクルマに掛かるようなことは考えにくいです。

■ウォッシャー攻撃はトラブルに発展する可能性が高い

 先行車のウインドウォッシャーが激しく掛かるケースでもっとも多いのは、ある程度の速度が出ている状態で、車間距離が短く、さらに連続で噴射されるようなときです。

 これは、一般的には「ウォッシャー攻撃」と呼ばれる。グーグルで検索するとたくさん出てきます。きっかけはベストモータリングだ。

ウォッシャー液は基本的に停車時に使用したい

 かつて「ベストモータリング」というビデオマガジンでは、同編集部のO氏がサーキットバトルの動画で、一流レーサー相手にウォッシャー攻撃をやりまくるのだが、これがクルマ好きを中心にウケたのだ。

 演出としてウォッシャー攻撃をしかけていたわけだが、2回にわたり長い時間ウインドウォッシャーを掛けられたのなら、明らかに「攻撃」だと思う。

 なぜ攻撃されたかということだけれど、一般的には「あおり運転」が原因だと考えていい。

 前走車が居るのに後続車に車間を詰められるのは非常に不快。とはいえブレーキ踏んだりすると危険だ。これは絶対やめるべき(そもそも追い越し車線の居座り走行はあおり運転を誘発するので前走車がいなければ道を譲ればいい)。

 そんな、後続車に車間距離を詰められたときに唯一できる「抗議活動」がウォッシャー攻撃なのだった。

 これをやられるケースの大半はあおり行為をしているときです。本人があおっているつもりはなくても、前走車からみて「車間が近い」と思われたら攻撃される可能性が高い。

 そもそも適度な車間距離を取っていたら、ウインドウォッシャーも届かないはずです。

 ウォッシャー攻撃をおこなっている人は、皆さん「車間距離が近いぞ」という意味で使っているようだ(私は絶対やらないです!)。

 これがマナー違反かどうかという論議なのだけれど、私は「マナー違反じゃない」と思う。そもそも車間距離が短くなければウォッシャー液は走行中でも続車にまで届かないですから。

 じゃあ、あおられたときにウインドウォッシャー攻撃を推奨するかとなれば「しない」となる。どうしたってトラブルに発展することは必至なのだから、推奨しません。

 車間距離をたっぷり取ったり、車線を変更してそのクルマの後ろを走らないなど、自己防衛するしかないでしょう。

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