クルマのグローブボックスに積載しておいたほうが良いものにはどんなものが挙げられるのでしょうか。
■グローブボックスってそんなに大きくない!なにを入れるのがベスト?
クルマの助手席前方に設置されているグローブボックス。
グローブボックスに積載しておいたほうが良いものにはどんなものが挙げられるのでしょうか。
さらに、万が一の事故に備え、クルマに常備しておくべき書類などはあるのでしょうか。
クルマの助手席前方に設置されていることが多いグローブボックス。開けるとボックスのような収納スペースとなっています。
歴史をさかのぼると、以前は運転用の手袋(ドライビンググローブ)を収納するために活用されていたとされています。
そんなグローブボックスは、クルマによって、あまりサイズが大きくはないこともありますが、なかに入れておいたほうが良いものなどはあるのでしょうか。
SNSではグローブボックスについて「意外と狭いから入れるものがない」「車検証以外入らない」「ティッシュを入れてるくらい」という意見が見られています。
第一に、グローブボックスに入れておくべきものといえば、車検証が挙げられます。
車検証は、自動車運送車両法第66条において「自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない」とされています。
つまり、自動車検査証(車検証)は、クルマに積載しておくことが義務となっている重要な書類のひとつです。
もちろん積載場所は自由ですが、一般的にグローブボックスは車検証を収納できる大きさになっているため、収納した場所を忘れず入れておくということを考慮してもグローブボックスに収納しておくのが良いかもしれません。
さらに、自賠責保険証明証もグローブボックスに入れておくことがおすすめです。
基本的にクルマを走行させる際には、自動車損害賠償保障法に基づいて、自賠責保険に加入することが必須となっています。
自賠責保険に加入すると自賠責保険証明証が発行されることとなり、この証明証は、自動車損害賠償保障法第8条において「自動車は、自動車損害賠償責任保険証明書を備え付けなければ、運行の用に供してはならない」と定められています。
よって、車検証同様に自賠責保険証明証もクルマに常備しておく必要があり、この2点は無くさないためにもセットで保管しておいたほうが良いでしょう。
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また、グローブボックスではないものの、助手席の足元には発煙筒が備えられており、これも搭載が義務付けられるほか、期限が切れている場合には車検が通らないようになっています。
■グローブボックスには任意保険の書類も入れておくべき?
自賠責保険の書類はクルマに積載しておく必要がありますが、任意で加入している自動車保険(以下、任意保険)の関係書類もクルマに積載したほうが良いのでしょうか。
任意保険に加入すると、「保険証券」が発行されます。保険証券には「証券番号」が記載されており、自身の保険プランなどを特定するための重要な番号です。
証券番号について、三井住友海上火災保険の広報担当者は「交通事故の発生時に証券番号をお伝えいただければご契約の内容確認がスムーズにできます」としつつ、「もし番号がわからない場合でも、自動車のナンバープレートがわかればご契約内容を調べることが可能です」と説明します。
ただ、保険証券は積載していると事故対応がスムーズになることから、車検証などとまとめておくのが良いでしょう。
また、最近では、保険証券の郵送の有無は個人で選択できる場合もあり、選択した場合は紙面、選択しない場合はインターネットの会員サイトなどで自身の保険証券を確認できるようにもなっています。
インターネットが普及していない時代では、証券番号の確認は紙面でおこなうことが通常でしたが、現在ではインターネット上で、自身の加入プランや証券番号などを確認しているという人も多いかもしれません。
ただし、証券番号が確認できると事故対応がスムーズにできるということには変わりないため、事故でスマートフォンなどが使えなくなってしまった場合でも確認できるようにしておくことが重要です。
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現在、車検証の電子化に向けた動きもあるため、今後は紙で所有する機会は減るかもしれません。