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信号待ちで「N(ニュートラル)」する機会が減っている? クリープ現象の対応策! AT車特有の癖に変化アリ

くるまのニュース 2021年12月21日 9時10分

AT車において、信号待ちなどで「N(ニュートラル)」に入れる人がいますが、最近ではその光景が減りつつあるようです。

■信号待ちで「N」にシフトチェンジ MT車では一般的な操作だけど…?

 AT車に乗っている人のなかには、信号待ちなどで「N(ニュートラル)」にシフトチェンジをする人がいます。

 しかし、最近ではその光景は減りつつあるようですが、その要因とはどのようなものなのでしょうか。

 AT車は、「P(パーキング)」「R(リバース)」「N(ニュートラル)」「D(ドライブ)」など、進行方向やクルマの操作にあわせてシフトチェンジします。

 なかでも、DレンジやRレンジは「クリープ現象」によってクルマが前後に進んでしまうため、停車時にブレーキペダルをしっかりと踏んでいなければいけません。

 そのため、AT車で信号待ちをしているときにクリープ現象を回避するため、Nレンジにシフトチェンジする人を見かけます。

 この光景はMT車でも見られますが、MT車では停止時にNレンジにするのが基本となっているためです。 

 では、AT車での停車中でもNレンジにシフトチェンジしているという人がいるかもしれません。

 しかし、都内の自動車教習所の担当者は「MT車では信号待ちなどでNレンジにするよう指導しますが、AT車では信号待ちのシフトチェンジを推奨しておらず、Nレンジにするような運転操作は指導していません」と話します。

 このように、AT車とMT車では指導の仕方も異なり、AT車でのNレンジの停車は勧められていないものであることがうかがえます。

 一方で、トランスミッション機構の故障率において「AT車のトランスミッションは頻繁なシフトチェンジは故障の可能性がある」という話があります。

 自動車整備工場の担当者は、次のように話しています。

「最近はトランスミッションも進化しており、頻繁なシフトチェンジによって壊れることは少ないです。

 もちろん経年劣化する可能性もあり、過度なシフトチェンジではダメージも通常より大きくなる可能性が高いです」

※ ※ ※

 一方で、最近のクルマでは信号待ちの際にNレンジに入れる人は少なくなっているといいます。

 最近のクルマでは、高級車から軽自動車まで多様なモデルに電動パーキングブレーキの採用が進んでいます。

 この機能の付帯するものとして「オートブレーキホールド」があり、これは停車中にブレーキペダルから足を離してもブレーキ状態が保持されるものです。

 今後、オートブレーキホールドの採用が進んでいくことで、AT車においてもNレンジに入れることなく停止が保たれるため、信号待ちにシフトチェンジする機会が減っていくとみられます。

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