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平均年収400万円台で買えるミニバンは? トヨタ新型「ヴォクシー」はイケる? 30代前半が狙える購入プランとは

くるまのニュース 2021年12月21日 14時10分

日本において30代の平均年収はおよそ400万円程度です。家族が増えミニバンを検討することも多い30代ですが、この年収で購入するためにはどんなプランが考えられるのでしょうか。

■年収400万円で売れ筋ミニバンの購入には、工夫が必要?

 国税庁が毎年集計している民間給与実態統計調査によると、2020年における30代前半(30歳から34歳)の平均年収は400万円、30代後半(35歳から39歳)の平均年収は437万円でした。

 売れ筋ミニバンを検討することも多い30代ですが、この年収で購入するためにはどんなプランが考えられるのでしょうか。

 30代では、昇進や転職などのキャリアアップにより、20代の頃と比べて大きく収入が増える人もいる一方で、結婚や出産など生活スタイルが大きく変化し、お金の使い方が大きく変わるタイミングでもあります。

 例えば、20代の頃と比べて年収は増えたものの、子どもの学費などを貯蓄する必要があることから、自由に使えるお金(=可処分所得)はむしろ少なくなったという人も多いかもしれません。

 クルマに関しても、自分の好みだけ選ぶことができなくなる年代でもあります。

 若い頃は2シーターのスポーツカーに乗っていたという人でも、結婚して子どもが生まれると、ミニバンなどのファミリーカーを選ぶようになる場合が多くあります。

 近年、ファミリーカーの代表格である5ナンバーサイズのミニバンで、トヨタ「ヴォクシー」やホンダ「ステップワゴン スパーダ」、日産「セレナ オーテック」のような、スポーティな仕様が人気となっている背景には、ファミリーカーであってもスポーツカーのようなカッコいいモデルに乗りたいというニーズがあるといえます。

 では、実際に400万円程度の年収で、売れ筋のミニバンを選ぶには、どのようなファイナンスプランが考えられるのでしょうか。

 ボーナスを考慮せず、年収400万円を単純に12等分すると月収は33万円程度となります。

 家族構成や住んでいる地域によっても異なりますが、手取りは27万円程度になると考えられます。

 もし、手取りの20%をクルマのローンに充てることができた場合、月々5万4000円の支払いをすることができます。

 例えば、頭金なしのフルローンを組む場合、3年ローン(36回払い)ではおよそ200万円、5年ローン(60回払い)では、およそ300万円程度の価格のクルマが妥当なラインです。

 しかし、安全基準の厳格化や装備の充実によって車両価格が高騰化している昨今では、乗り出し価格200万円から300万円程度のミニバンというのはあまり多くありません。

 そのため、範囲内で検討するなら、軽自動車やコンパクトカーが現実的な選択肢となってきますが、それでもグレードや装備によってはこの価格帯に収まらない可能性もあります。

 もちろん、検討しているクルマがそこに収まれば問題ありませんが、ミニバンを検討している場合は、頭金を入れるか、残価設定ローンを活用するかなど、別の選択肢を考える必要があります。

 例えば、100万円の頭金を用意すると、300万円から400万円程度のクルマが視野に入ります。

 ヴォクシーやステップワゴン、セレナといった5ナンバーサイズのミニバンは、ガソリンモデルで350万円程度の乗り出し価格となることが多いことから、このクラスのクルマを購入するためには、100万円程度の頭金+ローンというのが現実的といえそうです。

 一方、残価設定ローンを活用する場合、月々5万4000円の支払いを前提とすると、3年後の残価が50%であれば400万円程度、5年後の残価が33%とすると450万円程度のクルマを狙えます。

 場合によっては頭金を多少加える必要があるかもしれませんが、5ナンバーサイズのミニバンの最上級グレードも検討でき、前述のスポーティな仕様も検討可能です。

■30代の独身貴族はどんなクルマが狙える?

 このように、30代の平均年収で売れ筋のミニバンを購入するためには、少し工夫が必要であるといえます。

 結婚や出産などのライフイベントが起こることが多い30代ですが、晩婚化の進む現在では「独身貴族」の人も少なくありません。

 もし、自由に選べるなら、30代の平均年収ではどのようなクルマが狙えるのでしょうか。

 例えば、スポーティなモデルを好む人は、トヨタ「GR86」やスバル「BRZ」の上級グレードは、頭金100万円+ローンを組み合わせて、月々5万4000円以内で購入することができます。

 また、30代ではそれまでよりも上質なものを求めるようになることが多いのが特徴ですが、頭金を150万円用意することができれば、5年(60回払い)の残価設定ローンを活用することで、レクサス「NX」のようなプレミアムブランドも検討でき、同様に輸入車ブランドも十分視野に入れることができます。

独身貴族はレクサス高級SUV「NX」にも手が届く?

 ファイナンスプランを考えるということは、とにかく安くクルマを手に入れるということを意味するわけではありません。

 もし、1円でも安く購入したいのであれば、新車を選ぶ理由はなく、ローンを組まずに現金で購入できる中古車を選ぶのが合理的です。

 しかし、しっかりとしたファイナンスプランをもとにして考えることで、選択肢が増えることも事実です。

 決して無理をしてはいけませんが、もしクルマが人生に与える影響が少なくないと考えるのなら、さまざまな選択肢を検討してみるのも良いかもしれません。

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