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目印棒あると違う? 「へたっぴ棒」が根強く生き残るのはなぜ? 安全機能進化も設定される訳

くるまのニュース 2022年1月25日 14時10分

クルマのコーナー部に付いていることがある「コーナーポール(フェンダーポール)」。一部のユーザーからは「へたっぴ棒」ともいわれますが、カメラやセンサーが進化するなかで現在も設定される訳とはどのようなものなのでしょうか。

■へたっぴ棒があると安心する人も一定数はいる?

 クルマの装備として「コーナーポール(フェンダーポール)」と呼ばれる棒が装着されていることがあり、かつては高級セダンの代名詞ともいわれることがありました。
  
 フロントコーナー部から飛び出している棒ですが、どのような役割を持っているのでしょうか。

 一般的に、コーナーポールは運転者から死角となる助手席前方に装着されています。

 これは、道幅が狭い道路や駐車場において、ほかのクルマや壁などとの距離感をつかむための目印の役割を果たしており、運転に不安な人には頼りになるアイテムです。

 コーナーポールには、さまざまなタイプがあり、純正のものであれば車内のスイッチにより可動する電動式やフェンダー部分に埋め込まれているポールを手で出し入れする手動式が存在し、先端が光るものもあります。

 また、後付出来る汎用品も販売されており、これであれば自分の好きな位置に装着することも可能です。

 しかし最近では、「便利なのに最近見なくなったなあ」「昔はいらないと思っていたけどいまは欲しい…」といった声がSNSなどで見られます。

 実際の販売状況について、カー用品店のスタッフは次のように話しています。

「コーナーポールを一定数購入する人はいます。

 最近では、カメラなど運転者の死角を確認出来る装備が普及していることもありますが、自分の目で確認したいという需要も少なからず存在します。

 そのため、免許を取り立ての人や高齢者など、運転に自信のない人が購入されているようです」

 また、トヨタ販売店の営業担当者は次のように説明しています。

「トヨタでは『フェンダーランプ』などという名称で純正アクセサリーとして用意している車種があります。

 現行クラウンでは、スモールランプに連動して先端が光るタイプになっています。光ることで夜でもコーナー部が分かりやすい仕組みとなっています。

 車種によりフェンダーランプを検討される割合は異なりますが、セダンなど運転席の位置が低く、ボンネットがせり出ている車種だと不安な人は付けている印象です。

 一方で付けない人の場合、上から見下ろしたような『パノラミックビュー』などの機能が付いていることが多いです。

 また、コーナーセンサーなど障害物に近づくとブザーで知らせる機能もあるため、それらの機能に慣れていればフェンダーランプが無くても安心して運転できます」

※ ※ ※

 SNSを見てみると、コーナーポールの存在を知っている人のなかには「へたっぴ棒(へたくそ棒)」と揶揄している人も見られます。

 そうした人からは「ダサい」「自分はつけたくない」「つけているクルマには近寄りがたい」と考えているようです。

 しかし、センサーやカメラが進化しても自分の目で確認したいという人も一定数存在することから、全体的な数は減りつつも存在しつづけるアイテムとなりそうです。

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