メキシコのカーデザイナーであるアビメレック・アレラーノ氏は、1954年式メルセデスベンツ「300SL」のローライダー仕様や1989年製のベントレー「ベンティガ」など現実ではありえないクルマのCGを作成しています。今回アレラーノ氏がデザインしたのは、街道レーサー仕様のフェラーリ「F40」でした。
■時価は億越え! フェラーリ「F40」の妄想カスタマイズ
メキシコのカーデザイナーであるアビメレック・アレラーノ氏は、1954年式メルセデスベンツ「300SL」のローライダー仕様や1989年製のベントレー「ベンティガ」、6輪仕様のランボルギーニ「LM002」など現実では起こりえない、あらゆる「もしかしたら」なクルマのCGを作成して、自身のSNSに投稿しています。
そのなかで、世界中のオークションで1億円を超える金額で取引されるフェラーリ「F40」をアレラーノ氏が想像を膨らませたカスタマイズを施し、CGで公開しています。
アレラーノ氏の製作したCGでは、フロント・サイド・リアに個性的なエアロパーツを装着。フロントフェイスには巨大なチンスポイラーにグリルからはみ出したラジエーターが異様な存在感を示すほか、ヘッドライトはイエローのものに換装されています。
また、大きく張り出したフェンダーの中には、深リムホイールに引っ張りタイヤが収まっており、ボディはかなりワイドなスタンスに。ドアミラーもフェンダーミラー化されています。
リアにはド派手なウイングと6本出しの竹槍マフラーが装備されており、まさに「街道レーサー」の雰囲気を醸し出しています。
このクルマについてアレラーノ氏は自身のSNSで次のようにコメントしています。
「この街道レーサーF40の非常に興味深いスタイルは日本から来たものです。
80年代中盤から後半にかけてのグループ5のレーシングカーをベースに、ワイドアーチなどアニメーション的な表現を用いて、レース用とは思えない仕上がりになっています。
このカスタマイズを行う可能性はほとんどありませんし、絶対におかしいですが、私はこういうクルマが大好きです」(編集部訳)
アレラーノ氏の製作したCGは、もちろんメーカー非公認の妄想デザインですが、細部までしっかりと作りこまれており、その本気度が伝わってきます。