2022年2月1日にレクサスの高級ミニバン「LM」を日本に導入する計画があることが報じられました。果たしてどのような形となるのか。
■レクサス「LM」は日本くるのか?
レクサスが海外で展開しているミニバン「LM」を日本に導入すると報道が流れた。
果たして、どのような形で日本にやってくるのか。
トヨタ「アルファード」をベースとし超豪華なシートなど組み込んだレクサス「LM」は、中国やタイなどアジア地域で販売済み。
どの国でも2500万円以上という驚くほど高い値付けながら当地のVIPの間で大人気。
当然の如く日本販売も間近かと思っていたが、すでに次期型アルファードのウワサも出始めてしまった。もう日本販売は無いと考えていいんじゃなかろうか。
そんなタイミングで「次期型アルファードベースのLMを日本で販売する」というウワサが流れてきた。
このあたりの情報を探ってみたところ、どうやら間違いなさそう。
かつて、「アルファード」と「ヴェルファイア」には1500万円超えの「ロイヤルラウンジ」という4人乗りのスペシャルモデルが存在していた。リアシートをすべて取り去り、そこに2席だけをセットするというVIPカーです。
運転席とリア席の間にはパーティーション(仕切り)があり、ドライバーに会話の内容を聞かれないようなっている。
シートはもちろんユッタリした様子。国際線のファーストクラスといいたいところながら、今やファーストクラスのシートってトンデモなく豪華かつ広い。
2人くらいで過ごせそうなほど。したがって「国際線のビジネスクラスに匹敵する座り心地」といって良かろう。
ちなみにレクサスLMのシートやインテリアはロイヤルラウンジに準ずる。だからこそレクサスLMを発売したタイミングでロイヤルラウンジを引っ込めたワケです。
販売台数少ないロイヤルラウンジが、レクサスLMのブランドイメージを引っ張らないようにする配慮だと思う。
「1500万円のロイヤルラウンジがレクサスLMになったら2000万円を超えた」といわれるのを避けたかったのか。
一方、国内でもレクサスLMを出して欲しいというリクエストは予想以上に大きいようだ。
考えてみたらVIPカーの流れを見ると大型のセダンからミニバンに移りつつある。
高齢者からすれば着座位置の低いセダンよりミニバンのほうが乗降性だって良い。
価格はインテリア次第で2000万円超えも許容されると思う。1700万円出して狭いリアシートのレクサス「LS」買うよりずっといいかもしれない。
■LMの理想は次期型LSをベースにつくれば良い?
では、次期型LSはどういうクルマになるだろうか。現在、GA-Lプラットフォームを採用しているが、次ではどうやらロングホイールベースとなるようだ。
現行モデルのホイールベースは3000mm。プラス200mmくらいなら構造的に難しくない。
それでいて明らかに「ボディが長くなりましたね!」という視覚的な効果を持つ。
そもそも中国で販売するモデルの多くがオリジナルより長いホイールベースを持たせている。それと同じ。
ホイールベースを伸ばせばキャビンスペースも長くなる。広大なスペースに2脚の豪華なシートを置くのもよし、はたまた3列目にも大柄なシートを設置するのもよし。
GA-Cプラットフォームを「プリウス」や「カローラ」そしてミニバンの「ノア/ヴォクシー」にも展開している構図を活かせば、このGA-LロングをレクサスLMに使うことで「アルファードより高い値付け」が納得出来るものになるだろう。
レクサスは、佐藤プレジデント体勢になって以後、ハードにキッチリ投資するようになってきた。
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日本投入のタイミングだが、次期型アルファードのフルモデルチェンジは2023年になるらしい。
一方のレクサス次期型LMは早ければ2023年央、もしくはその年の秋に開催される東京モーターショー2023での発表になると思う。