韓国公正取引委員会は、米国のEVメーカーのテスラがバッテリー性能を誇大表示したとの調査結果を受けて罰金を科すことを検討していると当局者がロイターに対し明らかにしました。
■韓国公取委、テスラ車航続距離の誇大広告疑惑を調査
2022年2月16日、韓国公正取引委員会は米国のEVメーカーのテスラがバッテリー性能を誇大表示したとの調査結果を受けて罰金を科すことを検討していると、同公取委の当局者がロイターに対し明らかにしました。
当局者によると、公取委はテスラ「モデル3」を含む一部モデルの航続距離を誇大表示し、公正な表示・広告に関する法に違反したとの報告書を同社に送付。
当局者はロイターに対し、法令違反の度合いと制裁の程度を決めるために会議を開く予定だと明らかにしています。
テスラはウェブサイトで、モデル3は1回の充電で528km走行できると説明しています。
しかし、韓国公取委は、気温が氷点下になると航続距離はこれより短くなる可能性があると指摘。
アナリストは、大半のEVは寒い気候下で航続距離が短くなると分析しています。
これとは別に公取委は、オンラインで車両を購入した顧客が注文を取り消しても注文手数料を返金しなかったとして、テスラに罰則を科すかどうか検討しているといいます。
韓国大手通信社の聯合ニュースによると、テスラはオンラインで車両を購入する顧客に10万ウォン(約9700円)の手数料を支払うよう求めていますが、注文が取り消されても返金していなかったケースもあるようです。
なお、ロイターによればテスラからのコメントは得られていないといいます。