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教習所の「坂道発進」「縦列駐車」難しすぎ! 上手くなるためのポイントは? 現役教官がコツを解説!

くるまのニュース 2022年3月13日 16時10分

クルマの免許は、教習所で取得したという人は多いでしょう。なかでも、「坂道発進」「縦列駐車」「S字カーブ・クランク」は難しいと感じているユーザーは多いようです。運転時にはどういったコツがあるのでしょうか。

■難しすぎ!「坂道発進」のコツってどうすれば?

 自動車の免許取得の際、教習所に通ったという人は多いでしょう。

 なかでも、「坂道発進」「縦列駐車」「S字カーブ・クランク」は難しいと感じているユーザーは多く見受けられます。では、運転時にはどういったコツがあるのでしょうか。

 教習所に入校すると、免許取得のためのさまざまな学科と技能講習を受け、修了検定、仮免学科試験を受けます。

 その後、第2段階の教習へ進み卒業検定、運転免許センターでの学科試験に合格することで晴れて運転免許証を取得できます。

 講習内容はさまざまありますが、多くのユーザーが「難しい!」と感じる授業も存在します。

 そこで、くるまのニュースではSNSを通じて、教習所に関するアンケート調査を実施しました。

「どういった技能講習や検定をとくに難しいと感じましたか?」という質問(複数回答可)では、坂道発進が43.8%ともっとも多い結果となりました。

 坂道発進は、渋滞や信号待ち、駐車などで坂道にクルマを停め、発進する際にクルマが後退しないようにするための必要な運転操作です。

 とくにMT車の場合は失敗するとエンストや後退してしまうなど、習得が必須な操作となります。

 ユーザーからは、「坂道発進めっちゃ苦手」「微調整難しい」などの声があげられています。

 では坂道発進(MT車)をおこなう際のコツはあるのでしょうか。栃木県にある烏山自動車学校の担当者は以下のように解説します。

「坂道発進は、半クラッチを維持したままハンドブレーキを下ろすことが大切になります。

 半クラッチに合わせるコツは、アクセルをやや強く踏みながらクラッチペダルをあげていき、エンジン音が変化する位置(前に進む力が働いている状態)で足を止めます。

 足で半クラッチ状態を維持しつつ、ハンドブレーキを下ろすとクルマが前進するので、その後できるだけゆっくりクラッチペダルを離していきます。

 半クラッチ状態に達していなかったり、ハンドブレーキを下ろすときにクラッチペダルをすぐに離してしまうと失敗しやすくなります。(※半クラッチのイメージ=エンジンの力の約半分がタイヤを動かそうとしている状態)」

■「縦列駐車」や「S字カーブ・クランク」の運転時のコツは?

 このほか前述のアンケートでは、31.2%の人が「縦列駐車」、25.0%の人が「S字カーブ・クランク」と回答。

 ユーザーからも「いまだに縦列駐車意味分からない」「苦労した」「大変なのはクランク」などの声が見られ、苦手意識を持っている人が多いようです。

 では、こうした状況時の運転のコツにはどういったポイントがあるのでしょうか。

縦列駐車、S字カーブやクランクはやはり難しい!?どんなポイントを押さえると良い?(画像はイメージ)

 前出の担当者は以下のように解説します。

「このふたつのいずれも共通する大切なことは、自車の位置の把握とハンドルを切るタイミングが重要です。

 縦列駐車は、後退開始位置、ハンドルを左に回す位置、最適な進入角度、ハンドルを右に回す位置です。

 S字カーブは、カーブ前半のハンドル回し遅れによる前輪の脱輪と、カーブ後半のハンドル回しすぎによる後輪の脱輪に注意しましょう。タイヤが脱輪した時は必ず後退します。

 クランクは、曲がる方向と反対側へ車を誘導する、前輪が曲がり角付近にきたらハンドルを回し始めるように意識しましょう。立体障害物に接触しそうなときやタイヤが脱輪したときは後退します」

※ ※ ※

 ほかにもユーザーによって難しいと感じるポイントはいくつかあるようで、これについて前出の担当者は「方向変換(車庫入れ)や路端への駐停車(道路の左側へ寄せる)、MT車の減速チェンジ、などがあります」と話しています。

 移動手段のひとつとなるクルマの免許取得は意外と難しいポイントも多く苦戦するユーザーもいるようです。

 今回のポイントを押さえ、コツを掴めるように意識してみると良いかもしれません。

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