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日産新型「キャラバン」は走りや装備がグレードアップ! 永遠のライバル「ハイエース」を凌駕する魅力とは?

くるまのニュース 2022年3月12日 14時10分

日産「キャラバン」がマイナーチェンジし、ディーゼル車が2022年4月下旬に発売されます。新型キャラバンはライバルであるトヨタ「ハイエース」に負けない魅力を身に着けたのですが、どんなところがハイエースより優れているのでしょうか。

■ガソリン車に続き、ディーゼル車もマイナーチェンジ

 日産の商用バン「キャラバン」(ディーゼル車)がマイナーチェンジを受け、2022年4月下旬に発売されます。

 ガソリン車については2021年10月にデザイン変更や機能向上を含めてマイナーチェンジをおこなっていますが、ディーゼル車も同様の仕様へと変更されます。

 キャラバン ディーゼルは、ダイナミックで力強さを増したエクステリアや、ブラックを基調とした落ち着いた雰囲気のインテリアなど、デザインを一新。

 さらにボディカラーには、「ピュアホワイトパール」「ミッドナイトブラック」「ステルスグレー」の3色を追加し、より存在感のあるスタイルを実現しました。

 加えて、ガソリン車とディーゼル車のMT仕様やディーゼル車のワイドボディを廃止するなど、ユーザーニーズに合わせたラインナップに変更されます。

 ディーゼル車の変更でもっとも大きなポイントとなるのが、環境性能と走行性能を高めた新開発ディーゼルエンジンの搭載です。

 従来モデルの2.5リッターから2.4リッターへとダウンサイジングしていますが、最大トルクは従来モデルの356Nmから新型モデルは370Nmへとパワーアップ。加速性能が向上しました。

 さらに、ATを従来モデルの5速から7速へと多段化させたことも動力性能の改善に寄与するとともに、JC08モード燃費は12.4km/Lから13.9km/Lへと向上しました。

 また、厳しい規制が進む排気性能と二酸化炭素削減を図るべく、排気後処理システムに最新の尿素SCRシステムを採用。平成30年排出ガス規制に適応したクリーンな排気を実現しています。

 キャラバンの最大のライバルとなるのがトヨタ「ハイエース」です。商用バン市場で高いシェを誇るハイエースに対し、より充実した機能や装備がキャラバンに採用されました。

 まずは先進安全装備ですが、キャラバンは歩行者の検知も可能な「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や「インテリジェント アラウンドビューモニター」「踏み間違い衝突防止アシスト」などの先進安全技術を新たに装備することで、安全性能が大幅に向上しました。

 これによりキャラバンはガソリン車・ディーゼル車の全車「セーフティ・サポートカーS<ワイド>(サポカーS<ワイド>)」の対象となりましたが、ハイエースはサポートカーSの対象ではありません。

 ほかにも、運転の疲労を軽減する「スパイナルサポート機能付きシート」の全車標準装備や、運転席・助手席のシートクッションにスラブウレタンを追加して座り心地を向上。

 さらに、前席シートヒーター、ステアリングホイールやシート着座面の表皮を抗菌化するなど、ハイエースにはないキャラバンだけの装備を設定しています。

※ ※ ※

 今回キャラバン ディーゼルには、プライベートユースでも様になる専用内外装の仕様を施した最上級グレード「グランド プレミアムGX」を新設定(ガソリン車でも設定あり)されました。

 新型コロナ禍でアウトドアレジャーがブームとなり、それにともなってプライベートユースで商用バンを所有する人が増え、そういった人は上級グレードを選択することが多いといいます。

 最上級グレードはハイエースにあってキャラバンになかった仕様なので、この点はハイエースに追い付いたということになりますが、マイナーチェンジで魅力を高めたキャラバンが商用バン市場を席巻するハイエースにどこまで食い込めるか注目されます。

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