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新種のオービス全国展開か? その兆しを熊本でついに発見! 現地調査で分かったこととは

くるまのニュース 2022年3月16日 17時10分

速度を取り締まるオービスの新型が今後普及するかもしれません。それは従来の固定的でも移動式でもなく、「半固定式」というものです。熊本県で現地調査をおこないました。

■「半固定式オービス」が全国展開の兆し?

 昨今、ものすごいペースで固定式オービスの撤去が進む一方で、移動式オービスが増えています。

 そのようななか、また新たなタイプのオービスが広がりそうな兆候を現地で確認してきました。

 それは「半固定式オービス」というもので、すでに大阪府の阪神高速道路で運用されています。

 大阪はオービスのいわば“実験場”のような場所で、阪南市では「レーザー自立型Lpオービス」が、吹田市などでは「レーザー支柱型Lsオービス」が固有種のように稼働しています。

 今までは、これら固有種的オービスの全ては、大阪府内のみで隔離されているかのように運用されていました。

 しかし、ついにこの半固定式オービスが、全国展開の先陣として熊本県に設置されるかもしれません。

 そもそも半固定式オービスとは、1台のカメラ本体に対し、本体をセットするためのコンクリート製土台部分のみの拠点を数か所に用意したものです。

 本体は各拠点をランダムに移動するため、ドライバーは拠点が設置されている全ての箇所で速度を意識するようになり、結果的に広域での速度抑制につながります。

 熊本県での調査は2022年3月13日に実施し、すべての高速道路を上下線とも確認しました。

 その結果、オービスの基礎(工事中)を3か所確認できました。場所はどれも九州道で、下記の3か所です。

 ちなみに半固定式オービスはイタズラ防止などもあり、安易に拠点に近付ける一般道には設置しないと思われます。

・拠点1:上り、植木ICと菊水ICの間、149.6kp(キロポスト)
・拠点2:下り、植木ICと北熊本SAの間、161.4kp
・拠点3:下り、宮原SAと八代ICの間、211.4kp

 基礎しかできていないのに、半固定式オービスの拠点と推測した理由は次の5点です。

・A:通常の固定式オービスを3機設置するより安価。
・B:土台の数が大阪府と同じ3か所。
・C:ループコイル埋設跡がない。
・D:過去に見たこともない手書きの印が路肩に多数書かれている。
・E:東京都内にて半固定式オービスのテストが最近目撃された。

 半固定式オービスが設置されそうな各拠点の手前には、「速度自動取締機設置路線」という文言の予告看板も、3枚ずつ新たに設置されています。

 姿かたちがスリムなため、従来のような頭上に大きく設置された予告看板をイメージしていると、昼でも見落とすドライバーも多そうです。

 オービスは危険な場所や、速度がつい出てしまいそうな場所に設置されます。また、オービス手前では急減速したり、他県ナンバーの車をあおってオービスに嵌めようとしたりするなど、さまざまな不穏な運転を目にします。

 よって最低限のオービスの知識を持っていることは安全にプラスであり、そしてオービスがあろうがなかろうが、ハンドルを握る際は、ゆとりは持ちつつ、周囲への注意を怠らない安全運転が大切なのはいうまでもありません。

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