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トヨタの「ランクルプラド」なぜオーダーストップ? 何が起きてる?「次期型or改良型出るの?」 タイミングは8月が濃厚か

くるまのニュース 2022年3月28日 8時10分

さまざまモデルの納期が長引くなか、トヨタ「ランドクルーザープラド」は、現在オーダーストップの状態となっています。ユーザーからはどのような声が挙げられているのでしょうか。

■「ランドクルーザープラド」オーダーストップなぜ?

 最近は、半導体不足や新型コロナウイルスの蔓延、世界情勢の悪化などにより新車の納期が長くなっています。
 
 そうしたなかで、トヨタ「ランドクルーザープラド(150系)」(以下プラド)の納期はどのようになっているのでしょうか。

 最近の新車における工場出荷時期目処は半年から1年というモデルも出てきており、なかでも納期が長引いているのがトヨタ「ランドクルーザー(300系)」です。

 2021年8月にフルモデルチェンジしたランドクルーザーですが、オーダーから納車までは約4年を要するとアナウンスされています。

 これは元々生産計画上の台数がそこまで多くなかったことや、前述の影響などさまざまな要因が重なったことが挙げられます。

 そうしたなかで、ランクルシリーズとして販売されているのが前述のプラドです。

 現行プラドは2009年にデビュー後、現在まで13年間フルモデルチェンジがおこなわれることなく販売されているロングセラーモデルです。

 日本自動車販売協会連合会が公表するデータによると、ランクルとプラドを合算した2021年の登録車台数は、全体21位(3万3481台)となっていますが、トヨタによるとこの内およそ3万台はプラドの登録台数だといいます。

 なお、登録台数は販売台数とは異なり、各陸運局施設に登録された台数を指しているため、受注に対して生産が追いつかないランクルをプラドが支えるという形でのランクインといえます。

 このように安定的な登録台数を記録するプラドですが、実は現在オーダーストップ状態となっています。一体、どのような事情があるのでしょうか。

 首都圏のトヨタ販売店は「ランドクルーザープラドは、2022年8月頃に一部改良されて新しいモデルが登場する予定となっており、それに合わせてオーダーが一時中断されています」といいます。

 2021年6月に国土交通省が道路運送車両の保安基準を改正し、新型車へ「後退時車両直後確認装置」の装備を義務付けたことに関連し、プラドの一部改良はおこなわれるようです。

 具体的には、バックカメラや後方検知システムといったクルマ後方の安全性を確保する装備が対象とされており、2022年5月以降の新型車からは搭載することが義務となります。

 なお、2024年5月以降は継続生産車にも適用となるため、既存車種も適宜改良をおこなうことが求められます。

 こうした背景から、トヨタでは「アルファード」や「ハリアー」といったモデルでも、今後一部改良することが予定されており、それぞれオーダーがストップされていた、もしくは現在されている状況です。

 一部改良によるオーダーストップは珍しいものではありませんが、こうして一斉に複数台の受注を中断することは類稀に見る状況といえます。では、なぜ複数車種が同時にオーダーを中断しているのでしょうか。

 前出の担当者は、オーダーストップの要因について「クルマの生産が受注に追いついていないことが挙げられます。ランドクルーザープラドの場合は、一部改良の分はもちろん、すでにオーダーを受けたお客さまの分も生産が進んでいないのが実情です」と話します。

 冒頭でも述べたように、長い納期が慢性化しています。プラドを含む車種のオーダーストップは、受注と生産のバランスを調整するためにおこなわれたといえそうです。

 なお、前出の担当者によると、プラドの改良モデルの受注開始時期は未定となっているものの、一般的なパターンで見ると2022年5月もしくは6月頃から受注が開始される可能性が高く、購入希望者はそれまで待っているしかないようです。

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 SNSでは「プラド、オーダーストップ前に契約しといてよかった…」というオーダー済みユーザーからの声が見られる一方で、「受注再開後のオーダーはかなり納期長そう…」「早くオーダーすればよかった」と、まだオーダーしていないユーザーから後悔の声が挙げられています。

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