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「クルマが邪魔…」 迷惑路駐で「通れない」 危険自転車の要因はクルマにもあった? 警察も取締り強化! 路駐いたらどうする?

くるまのニュース 2022年3月28日 11時10分

最近は道路の路肩部分に「普通自転車専用通行帯」が設けられてることがありますが、路上駐車をするクルマにより、自転車の走行を妨げているケースがあるといいます。どういった内容なのでしょうか。

■「通れない…」自転車専用レーンに路駐するクルマ!

 最近では、道路の路肩部分などに自転車だけが通行出来る「普通自転車専用通行帯」が設けられていることがあります。
 
 しかし、その通行帯にクルマなどが路上駐車していることがあり、それを避けるためにクルマの通行帯へはみ出すことで事故を誘発する可能性が考えられます。
 
 度々、問題視されることもある迷惑な路上駐車ですが、どのようなトラブルに発展するのでしょうか。

 通行帯の色は青色で塗装されている場合が多く、「自転車専用レーン」などとも呼ばれています。自転車はこの専用レーンを走行しなければならず、これは道路交通法第20条第2項にて定められています。

 しかし、この自転車専用レーンにクルマが路上駐車をおこない、自転車の走行を妨げている場合があるといいます。

 例えば、東京都の神宮球場の近くスタジアム通りでは、日本青年館ホールの路面から自転車専用レーンが設けられています。

 しかしこの自転車専用レーンで路上駐車をおこなっているクルマやトラックが多く見受けられており、現状の様子はニュースなどでも取り上げられています。

 こうした自転車専用レーンが設けられているにも関わらず、クルマが路上駐車をおこなうために、自転車はこのクルマを避けようと大きく車道に膨らんだり、車道の真ん中を走るといった非常に危険な走行にならざるをえません。

 こうした自転車専用レーンに路上駐車をするクルマについて、ユーザーからは「自転車の取り締まり強化って言われてるけど自転車が通れる道をクルマが塞いでる!」「自転車レーンできたんだからちゃんと守ってほしい」との声が見られます。

 なかには、「以前路肩に駐車してるクルマを避けたら対向車と衝突してしまった」と実際に事故の被害に遭ったというユーザーも声もありました。

 前述のスタジアム通りは「駐車停止」の標識が設置してあることから、「警察しっかり取り締まって欲しい」「路上駐車しっかり取り締まってくれ」などの意見も多数見られています。

 その一方で、「都心は特に駐車する場所が少ないからこうなるよな」「もちろん自転車専用レーンの駐車は良くないけど、荷物を持っていくなどの場合の一時駐停車は仕方ない。貨物用停車帯もつくってほしい」「業務用車両は大目に見ても良いと思う」の意見も寄せられています。

 自転車専用レーンでの路上駐車の対策について、警視庁の担当者は以下のように説明しています。

「自転車通行の安全性を向上させるため、自転車専用通行帯などにおける違法駐車の取締りについては積極的に推進しております。

 近年は、都内各所において大規模開発がおこなわれており、それに伴い工事関係車両が時間調整のために違法駐車している状況も把握しております。

 これらの違法駐車は、交通事故や渋滞の発生原因となるだけでなく、排気ガスによる環境悪化も問題となっておりますので、路上待機防止対策についても事業所の責任者等に対して指導しているところです」

 では、自転車専用通行帯に駐車車両があった場合、車道の真ん中を走行する以外の安全な方法はあるのでしょうか。これについて前出の担当者は以下のように話します。

「普通自転車専用通行帯上に駐車車両があった際は、安全確認をしながら駐車車両の右側方を通過するほかは、道路交通法第63条の4第3号で『車道又は交通の状況に照らして当該普通自転車の通行の安全を確保するため当該普通自転車が歩道を通行することがやむを得ないと認められるとき』に該当し、歩道通行が認められる場合もあります。

 ただし、普通自転車が歩道を通行する際は、道路交通法第63条の4第2項で『歩道の中央から車道寄りの部分を徐行しなければならず、歩行者の通行を妨げるときは、一時停止しなければならない』とされています。

 普通自転車で歩道を通行する際は、歩行者優先であることを忘れず、歩行者が多い場合は自転車を降りて押し歩くなど、歩行者との交通事故にも注意してください」

※ ※ ※

 
 今回のように迷惑な路上駐車が問題視されている一方で、自転車を趣味とするレジャーニーズの増加や新型コロナウイルス感染症による密を避けた移動方法として自転車利用者は増加傾向にあります。
 
 しかし、自転車利用者の増加に比例するようにマナー違反や道路交通法違反と見られる行為も目立っており、警察庁でも取締りを強化しています。

 そのため、自転車側とクルマ側の双方が交通ルールやマナーを守ることが最善の安全対策といえます。

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